営業・マーケティング職の「職業能力評価基準」を見てみよう
◆営業・マーケティング職の「職業能力評価基準」◆レベル1:スタッフ | 《能力ユニット》 営業基礎 《職務遂行のための基準》 ・営業基礎実務の推進に必要な営業知識やセールストーク、対人能力に関する基本的事項を踏まえ職務遂行している ・営業活動で発生する事務的な定型業務に関しては、IT化・効率化を常に推進している・・・など 《必要な知識》 ・営業スキル(営業パーソンシップ、営業話法、商談技術、代金回収、アフターセールスの技術、プレゼンテーション技術など) ・営業知識(営業事務管理の基礎知識、見込み客の探索、営業数字の見方・活かし方、利益・コストマインド、営業に関する法律基礎知識など) |
レベル2:シニアスタッフ レベル3:マネジャー | 《能力ユニット》 営業管理 《職務遂行のための基準》 ・テリトリー設定に関しては、規模や成長性等から各エリアの位置付けや優先度を明確にしたうえで、必要なリソースや人員配置を行っている ・販売部門のサポート役として、現場が働きやすくなるようできる限り営業拠点や顧客先を訪れ、必要な情報をじかに入手している・・・など 《必要な知識》 ・テリトリー管理(テリトリー設定の進め方、テリトリーの人員配置) ・販売活動の管理(販売活動管理の目的と内容、訪問計画の管理、商談プロセスの管理、営業パーソンの行動管理) ・後輩の育成(営業パーソンの育成、OJT、Off-JT) |
レベル4:シニア・スペシャリスト | 《能力ユニット》 営業高度専門 《職務遂行のための基準》 ・会社の経営戦略・ビジョンを達成するための制約条件と成功要因を抽出したうえで、営業の個別戦略及びアクションプランを策定している ・重要商品の設定や競合とのポジショニングに関し、経営トップや関係者との間で資源配分の調整を円滑に行いながら、戦略性の高い推進体制を構築している・・・など 《必要な知識》 ・営業実務に係る法律に関する知識(債権管理に関する知識、独占禁止法や知的財産に関連する法律(商標・意匠・特許) ・プロジェクトマネジメント ・リスクマネジメント |
これを見るとわかるように、「職業能力評価基準」の特徴は、各項目がビジネスシーンにおける行動を思い浮かべやすい表現になっていて、非常に具体的である点。 自分のスキルを客観的に把握すると共に、それ自体を行動目標とできるような構成になっているというわけです。
それでは、この「職業能力評価基準」、これからどのように活用していけばよいのでしょうか?
「職業能力評価基準」がビジネスパーソン、企業、国や民間の職業紹介機関に果たす役割とは?最大限に活用するためには、まだまだ課題もあります。次ページをチェック!>>