どっちのほうが「かっこいい」かな?
おや? みわけがつかないぞ?
世の中には、そっくりな名称を持っている資格試験のペアが、意外と少なからず存在しちゃっています。紛らわしいことこの上ないんですが、この雑多な感じもまた、資格試験の面白さのひとつ、といえるのかも。

今回は、そんな「そっくりさんな資格たち」についてご紹介していきたいと思います。

ケース1「簿記検定」と「簿記能力検定」

前者の「簿記検定」はいわゆる日商簿記検定であり、日本商工会議所が実施している資格試験、そして後者の「簿記能力検定」は、全国経理教育協会(以下、「全経」と略す)というところが実施している資格試験です。

簿記はあまりにもメジャーな資格試験なので、両者ともご存じのかたもけっこういらっしゃるのでは? 他にも、全国商業高等学校協会実施の「簿記実務検定」というのもありますが、ここではとりあえずおいておくことにしましょう。

さて、日商簿記検定では試験ランクが入門級の「4級」から最上級の「1級」までの4段階に分かれていますが、それに対して全経簿記検定のほうでは、「4級」から「1級」ときて、さらにその上に最上級の「上級」が設定されており、5段階に分かれた試験体系となっています。

両者の各級試験の難易度的な対応関係としては、日商簿記の「1級」と全経簿記の「上級」が、日商簿記の「2級」と全経簿記の「1級」が……と、1ランク分ずれたかたちで対応しているとされており、このことが紛らわしさをさらに助長しているような……。両者とも非常に歴史のある資格試験ですので、様々な紆余曲折を経て、結局現在のようなかたちに落ち着いた、ということなのでしょうけれど。

ところで、全経はこの簿記能力検定の他にも、「秘書能力検定」「電卓計算能力検定」といった様々なビジネス系資格試験を実施しているんですが、これらとは全く別に、実務技能検定協会というところが「秘書技能検定」を、日本電卓検定協会というところが「電卓技能検定」を、それぞれ実施しており、こちらもちょっと注意しないと、混同してしまいそうですね。

全経が意図的にこういう紛らわしい名前をつけているわけではないと思いますし、全経の資格のほうが歴史が古いというケースもありますけれど、いずれにせよ、「技能」「実務」「実用」「能力」といった語句の有無だけの違いで、そっくりな名称の資格試験が複数個存在しているというような事例は、意外とけっこう見受けられるので、ご注意ください。


こんなのはまだまだ序の口! そっくりな資格試験のペアはまだまだたくさんありますよ! 次のページへどうぞ!