「お母さんと」、「友達と」……会話には欠かせない韓国語の助詞「~と」。
<目次>
【韓国語の助詞を使い分け】スタンダードな「~하고(ハゴ)」
「~하고(ハゴ/と)」は、日常会話で多く使われ、韓国語の「~と」の代表格と言ってもよく、これを覚えておけば会話は問題ないでしょう。ややあらたまった席、一方で、リラックスした席と、大概の場面で使えます。文章では、メールや手紙でも使えますよ。- 친구하고 영화를 봤어요.
- 불고기하고 맥주를 주세요.
- 다음주까지 포스터하고 전단지를 보내 주세요.
このように、「~하고(ハゴ/と)」は、日常生活、会社、いろんな場面で使うことができます。
韓国の人の中では、この「~하고(ハゴ)」を、「~하구(ハグ)」と発音する人が少なくありません。また、「~하고(ハゴ)」の前の単語が、パッチム「ㄱ,ㄷ,ㅂ,ㅈ」で終わる単語の場合は、「ㄱ,ㄷ,ㅂ,ㅈ」が「ㅋ,ㅌ,ㅍ,ㅊ」と、激音化します。
<例>
- 책하고 펜 → [実際の発音:채카고 펜]
(チェッカゴ ペン/本とペン)
- 비빔밥하고 맥주 → [実際の発音:비빔바파고 맥주]
(ビビンパッパゴ メッチュ/ビビンパとビール)
【韓国語の助詞を使い分け】フォーマルな「~와/과(ワ/コァ)」
ニュース、演説、プレゼンテーションなどで多く用いられる
「~와/과(ワ/コァ)」は、日常生活でも頻繁に耳にしますが、少し堅い印象を与えることが多いです。あらたまった席、演説・スピーチ、ビジネスのプレゼンテーションなどで多く使われます。文章では、論文や作文などに多く見られます。
前に来る単語がパッチムで終わっているか、終わっていないかで、「~와」もしくは「~과」になります(「パッチムって何だっけ?」と思ったらこちら)。
例を見てみましょう。「바나나(バナナ)」や「우유(ウユ/牛乳)」などパッチムで終わっていない単語には、「~와」が付きます(例:바나나와(バナナワ/バナナと)、우유와(ウユワ/牛乳と)……)。一方、「책(チェッ/本)」や「펜(ペン)」などパッチムで終わっている単語には「~과」が付きます(책과(チェッコァ/本と)、펜과(ペンゴァ/ペンと)……)。「コァ」は、「カ」に近くなるように発音するのがコツですよ。
- 시험에는 연필과 지우개를 가지고 오십시오.
(シホメヌン ヨンピルゴァ チウゲルル カジゴ オシプシオ/試験には鉛筆と消しゴムを持ってきてください)
- 전화번호와 주소를 적어 주십시오.
- 신제품에는 딸기맛과 포도맛이 있습니다.
ここからは余談です。「~과(コァ)」の発音は、ほとんど「カ」に聞こえるので、「~が」の韓国語、「~가」と混同してしまいがちですが、そもそも「~가(ガ/が)」は、以下の例文のようにパッチムのない単語に付きますので、慣れてくれば混同しなくなるでしょう。
<例>
- 친구가 학교에 갔어요
- 친구와 학교에 갔어요
【韓国語の助詞を使い分け】カジュアルな「~랑(ラン)」
若い人、女性が多く使う
韓国人の若いお友達、女性のお友達が多い方は、この「~랑(ラン)」をよく聞かれるかもしれませんね。そう、この「~랑(ラン)」は、これまで紹介した「~と」の中では最もカジュアルな響きを持ち、傾向としては、若い人、女性が多く使う傾向があります(もちろん男性も使います)。それでは、例文を見てみましょう。
- 떡볶이 하나랑 호떡 두 개 주세요
(トッポッキ ハナラン ホットッ トゥゲ ジュセヨ/トッポッキ1つとホットック2つ下さい)
- 어제 친구랑 명동에 갔어요.
- 친구가 한국 사람이랑 결혼했어요.
(チングガ ハングッ サラミラン キョロネッソヨ/友達が韓国人と結婚しました)
さて、3つめの文章でお気付きでしょうか。パッチムで終わる単語に「~랑」が付くときは、「이」が挿入され、「~이랑」となります(한국 사람이랑(ハングッサラミラン/韓国人と))。
以上、今回は、3種類の「~と」を見てみました。それぞれ会話の中でよく使われているので、これから注意して聞いてみてください。
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