アンニョンハセヨ? お隣の国、韓国で使われる文字、ハングル。ハングルの「ハン」は、「大なる」、「グル」は「文字」という意味で、「大なる文字」という雄々しい意味を持つのです。さて、そのハングル文字の大きな特長として「パッチム」があります。韓国語を少し勉強したことがある人は聞いたことがあるかもしれませんね。今回はその「パッチム」を、分かりやすく解説したいと思います。

「パッチム」って?

kim
「ㄱ(k)」+「ㅣ(i)」=「기(ki)」、さらに「ㅁ(m)」を加えて、「김(kim)」!
これまでハングル文字の読み方を勉強してみましたね。基本子音基本母音などがありました。例えば、子音の「ㄱ(k)」と母音の「ㅣ(i)」を組み合わせると、「기(ki)」。そう、「기」は、「キ」と読むのですね。簡単! さてそこで、アルファベットだったら「ki」で終わってしまうのですが、ハングルはまだこの中に文字を入れることができるのです。先ほどの「ㄱ(k)」と「ㅣ(i)」に、「ㅁ(m)」を加えてみましょう! 「ㄱ(k)」+「ㅣ(i)」=「기(ki)」、さらに「ㅁ(m)」を加えると……「김(kim)」

はい、ここで「ㅁ(m)」の位置に注目。「ㅁ」が、「기」の下に入り込んでいます。「パッチム(받침)」とは、「下敷き」という意味。そうなんです、「김(kim)」の中の、「ㅁ」が、この文字の中のパッチムなのです。「ㅁ」が「기」の下敷きになっていますよね。

「パッチム」の読み方の注意点

勘の良い方はお分かりでしょうか。先ほど読んだ「김(kim)」は、韓国人の中で最も多い名字「金(キム)さん」の「김(kim)」です。韓国人のお友達、お知り合いの中に「金(キム)さん」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。さて、そのキムさん、私たちはKimuさんと発音していますね。しかし、先ほど勉強したパッチム付きのハングル文字を見てください。「김(kim)」と、「m」のままで終わっています。そう、より韓国語らしい発音は、「kim」と、口を閉じたまま「m」で終わる発音なのです。Kimu、キムと、唇が開いてしまってはいけません。

もう一つみてみましょう。韓国人の中で3番目に多い名字は「朴(パク)さん」です。この「朴(パク)」は、「ㅂ(p)」+「ㅏ(a)」+「ㄱ(k)」で、「박(pak)」となります。お分かりでしょうか。この文字のパッチムは、そう、「ㄱ(k)」ですね。私たちは「パク(paku)さん」と呼ぶことが多いですが、韓国語の発音は、「pak」と、「k」のまま終わるのです。「k」のまま終わるといっても、ピンとこないかもしれませんね。「k」の瞬間は舌の奥の部分が喉の入り口にピタッと付きます。「パク」でなく、「パッ」と、ほとんど音がしないのですよ。

パッチムの音声を聞いてみたい方はこちらを参考にしてください。パッチムの読み方次第で、発音の善し悪しが別れるといっても過言ではありません。しかし、アルファベットに置き換えて考えてみると分かりやすいと思いますよ。

次のページでは、実際にパッチムのある単語を読んでみます!