偽札はどう違う?
お札の色は微妙に違います |
・透かしや目の不自由な人用の識別マークはなく、真券に比べ色が濃かった。
・真券と比べて全体に青みがかり、不鮮明。真券よりも約一ミリ幅が狭かった。
・市販の紙にカラーコピー機などで印刷したとみられ、真券より色が薄い。透かしがなく印刷がずれていた。
・全体が赤みがかっており、大きさは本物とほぼ同寸。透かしや左下にある識別マークがない。また、番号が同一だった。
・偽五千円札は真券よりも少し厚みがあり、色が赤みがかっている。透かしは入っていないが、一枚だけ見せられると本物と見分けがつきにくい。
・透かしがなく、青みがかっていた。滑らかな紙質のものもあり、うち一枚は、縦横の長さが本物より二ミリ小さく、表と裏の図柄の上下が一致していなかった。
・全体的に黒っぽく、印刷にずれがあるなど粗雑なつくり。
・色が薄く紙幣にやや厚みがあった。
・赤紫色で透かしは入っていなかった。
・透かしや識別マークはないが、真券とほぼ同じ大きさで、精巧にカラーコピーされていた。
・真券に比べ全体が青みがかっており、くすんで透かしはなく、識別機を通る磁気インクを使っていた。
総合的に判断すると、偽札そのもののクオリティにも差がありますが、「透かしがない」「識別マークがない」「色が違う」「紙質・厚みが違う」「印刷のずれがある」などで、真券との差が出ているようです。
とくに、「透かし」「目の不自由な人のための識別マーク」は、紙の厚さを変えることによって作られており、日本のお札の「透かし」は、固有の技術を用いた特殊なものです。これがないという点が決定的な差になっていると思われます。
機械で真贋を判断出来ない?
各種自動販売機や両替機などは、複数の光や磁気センサーなどを使って、紙幣印刷に使われる磁気インクの成分などをもとに真贋(がん)を判別する構造になっています。これを通過したものは、磁気インクを使っている場合があるなど、偽札の精巧性に違いがあるようです。
偽一万円札については、1993年に近畿四府県で大量に両替機で換金されたことから、両替機メーカーが識別機能を改良していました。両替機が新旧いずれのものかなどもポイントになりそうです。
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→→刑法 第16章 通貨偽造の罪