“ぼったくり”に遭ってしまったら
歌舞伎町の様子 |
これは、その場では支払えるだけは支払うしかないかもしれませんね。逆らっていいことはあまりないでしょう。ただし、“領収書”をもらうようにするといいですよ。
――“領収書”には通常、店名、住所、電話番号などが書いてあるはずですね。
それから、店を出るときにその店の場所、どの建物の何階のどの位置にあるかをしっかり覚えておくことです。被害に遭った人の中には、“ぼったくり”された後に、交番とか警察署とかに行こうとする人もいるでしょう。そういうときは尾行されていると思って下さい。「こいつは警察に通報するんじゃないだろうな」と、見張っているはずですから。
――尾行して客が交番に駆け込んだとか、たとえば警官を連れて店に戻ってみると…
連絡を取って店はすぐに閉めてしまいます。看板も隠してしまって、シャッターもおろしてしまいます。するともうその店は跡形もない。店があったとはわからなくなってしまうんです。
――被害に遭った人は、気が動転して店の場所もよく覚えていなかったりするかもしれません。店がなければ“ぼったくり”の被害を受けたことすら証明できなくなってしまうわけですね。
そうやってまた数時間後に店を開けたりということもあります。あるいは数日後とか。
――うーん。やはり、恐いですねぇ。それともし現金を持っていなければ、クレジットカードでの支払いということも考えられますが、そうなるとカードの“スキミング”被害もあり得ますね。
クレジットカードは危ないですよ。“スキミング”はよく起きているようです。できれば、そういう所に遊びに行くようなときは、予算を決めてそれ以上の現金とかクレジットカードは持たずに行くほうがいいでしょうね。金を出せと言われても、なければ出すことはできませんから。
――遊びに行くには、覚悟というか、心の準備というか(笑) まぁ、事前に情報をしっかり持って、呼び込みキャッチなどの“お兄さん”の言葉を信用しないということなんでしょうね。これは、私が以前に書いた『カモはウマイ話がお好き』という記事でも警告しているんですが。
いずれにしても、証拠を残すということは大切ですね。最近はカメラつきの携帯電話を持っている人も多いですから、店の写真を写しておくこともいいかも知れません。ただ、被害後に警察に届け出るかどうか、という点は、ほとんどの人が届け出ていないのが実情です。
「痴漢」被害を受けやすい女性にも常々お伝えしているのですが、「被害に遭ってから考える」のではなく、「被害に遭う前に、自分は被害を受けたらどうするか」ということを考えておくべきだと思います。
→街に若い人が増えた
→→女性はホストに注意!?