ここにも防犯カメラが…。↑モア二番街中程 |
喧嘩するのに、ここにはカメラがあるから場所を移してとか、もうやめようとかいったことはないでしょうね。普通はそうだと思います。賢い人は場所を選ぶかもしれない。「ちょっと事務所に来い」とか。でも、だいたいやるときはもうその場でやりますよ。
――そういうものですか。私自身はほとんどお酒も飲まないし、喧嘩などにも縁がないものですから。ただ、私は仕事柄どこに行っても、防犯カメラが目についてしまうんです。地下鉄やJRの新宿駅のあちこちにもありますし。ああ、あそこにもここにもあるなと(笑) でもやはり、むしろ安心なんですよね。
2ヶ月ほど前ですが、私が車を止めていた場所があって、そこには上にカメラがあるんですよ。ですぐそこでヤクザがサラリーマンに暴行するという騒ぎがあったんです。私は(ここにカメラがあるのに)と思っていました。
――その人は防犯カメラがあることに気がつかなかったんですね。
結局、それは歌舞伎町のヤクザではなかったんです。それで、カメラのことはわからなかったんでしょう。顔は何度か見て知っていましたが。池袋かどこかのでしょう。まあ喧嘩するときにカメラを気にしているわけではないですから。でも、やられているほうは周りでガンガン通報してるから、すぐに警官がやってきましたよ。
――それは、まさに効果があった場面ですね。そのほかに、防犯カメラが付いたことでとくに何かわかるとか、感じられることはありますか。
プライバシーより安全第一
摘発するときですね。何かやるとき、あるいは巡回が厳しい、警察の職務質問が多いときなどはカメラが回っているのがわかります。見ているんでしょうね。私がよく知っている刑事さんも、この辺でよく摘発するんですが、私がどこにいたか、どこで女の子と話していたとか、食事をしていたとか、全部わかっていますよ(笑) 防犯カメラで見ているということでしょう。どこで見ているのか私は知りませんが。――先日、夜8時台に若い女性の友人と初めて夜の歌舞伎町を歩いてみたのですが、コマ劇場前で彼女がキャッチに声をかけられたんですね。でも、あの劇場前の街灯の横にカメラがついていますよね。だから、それほど危険な感じはしませんでした。ただ一般の人は、話として、歌舞伎町にはたくさんの防犯カメラが付いているらしいということは知っているでしょうけれども、カメラを意識してはいないと思います。中には、プライバシー云々と言う人もいたりしましたが。
まぁ、別に防犯カメラが付いたからといって、離婚問題が発生したりとかということはないでしょう(笑) たとえば、どこかの奥さんが「ウチのダンナが今日、歌舞伎町に行ってないでしょうか。誰か女の子とどこかのホテルに入ってませんか」なんて、新宿署に聞くとか、そんなことはありえないでしょう(笑) でもやはり、防犯カメラはあったほうがいいと思います。ほら、あそこにもありますよ。(取材中の喫茶店の窓の外、通りの街灯のすぐ横のカメラを指して)
――あ、ホントだ。見えました。ありますね。あぁ、でも一般の人はあれには全然、気がつかないでしょうね。気にしていないでしょうから。
最初は、人権問題とかプライバシーとか言ってる人がいましたよね。でも、警察はそういう情報は提供したりしないでしょう。
――それはそうですよね。私もプライバシーがどうこうというよりは、人命の安全のほうが優先すると思います。
そう、そう。死んでしまったら何にもならないですから。安全第一ですよ。
――最初のご著書に記述(第五章)がある事件ですが、李さんご自身が6人組の強盗に襲われましたよね。あのときは、まだ防犯カメラは付いていなかった…
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