防犯/防犯小説

【連載第5回】名前を知られた少女の衝撃と絶望 出会い系サイト~少女の後悔(5ページ目)

[5/6]突然、自分の名前が記されたメールが少女に届く。思いもよらない衝撃に少女は激しく動揺する。しかし、後悔すでに遅し! 少女に救いは?

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

ストーカー/心理と対策プチ講座Vol.4



ストーカー行為は犯罪!

「ストーカー行為規制法」が2000年に制定・施行されています。

「つきまとい・待ち伏せ・押しかけ」
「監視していると告げる行為」
「面会・交際の要求」
「乱暴な言動」
「しつこい無言電話・ファクシミリの送付」
「汚物などの送付」
「名誉を傷つける」
「性的羞恥心の侵害」


以上のような行為を同一の人物に対して繰り返し行うことを「ストーカー行為」と規定しています。
このケースの男も、この中のいくつかの項目に該当する行為が見られるほか、「恐喝」も、犯罪行為です。

「ストーカー行為」を受けたら、自宅の最寄りの警察署の「ストーカー対策室」に相談しましょう。
詳しくは拙著「これで撃退!ストーカー最強対処術」をご覧下さい。


親子の信頼関係が子どもの身を守る!

「わかっているつもり」だけでは、ある日突然、思いもよらぬ事態に愕然とさせられるかもしれません。「以心伝心(考えていることが、言葉を使わないでも互いにわかること)」は理想でも、親子といえども別個の人格。会話などのコミュニケーションがなければ、理解は深まりません。

「大丈夫」というのは、本当に大丈夫であることを確認して初めて「大丈夫」と言えるものです。確認もせずに思いこんでいるだけでは、危険ではないでしょうか。「まさかウチの子が」「ウチの子がそんなことするわけない」とただ何となくそう思いたいというのと、とことん会話をして親子で理解し合って確信するのとでは、まったく違います。

子どもも大人も忙しい…。だからといって、親子のコミュニケーションを怠っていると、そのつけは意外と大きなものかもしれません。

いくつになっても、いくつであっても、子どもは子ども。親は最後のよりどころです。万が一の際は、広い心で受け止めてあげる覚悟をしておきましょう。いざというときの対応の仕方で、子どもの心を傷つけたり、決定的に距離を置くことになるか、救いとなって立ち直ることができるようになるのか違ってきます。子どもと相対することは、自分が親として試されることでもあるのです。

「ストーカー/心理と対策プチ講座Vol.1」~ストーカーと被害者のタイプ
「ストーカー/心理と対策プチ講座Vol.2」~会話におけるタイプ別対策
「ストーカー/心理と対策プチ講座Vol.3」~個人情報の管理について
 も合わせてご覧下さい。


【連載第1回】出会い系サイト~少女の誤算
【連載第2回】出会い系サイト~男の手練
【連載第3回】出会い系サイト~少女の拒絶
【連載第4回】出会い系サイト~男の執念
【連載第5回】出会い系サイト~少女の後悔
【連載第6回】出会い系サイト~男の代償 


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