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火事場泥棒を許すな!自分の身を守るのは自分! 災害後の悪質犯罪から身を守れ!(2ページ目)

災害後の極限状態ともいえる荒廃した場面では「無法地帯」となることが予想されるので、徹底的な自己防衛の準備が必要です。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

金庫に入れておけば安心、かと言うと、家庭用の小型金庫などは二人いれば、あるいはサイズや重さによっては一人でも持って逃げることができるので、火事場泥棒にはオイシイ獲物になります。貴重品が入っているのはバレバレだからです。停電などで真っ暗な被災地では人気がないことを幸い、金目のモノを狙ってドロボウが跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ・悪人などがわがものがおにのさばる様子)するわけです。

ドロボウは金目のモノがどこにあるか、よく知っています。普段の生活でドロボウ対策しておくことと、災害時の貴重品の防衛は両立させなくてはなりません。公的書類等は再発行されるものが多いのですが、時間がかかることがあるので、本人であることを証明する「運転免許証」や「健康保険証」などは最優先すべきかもしれません。必要と思えばコピーを用意しておき、少なくとも2カ所に準備しておくとよいでしょう。

災害後は何かとお金がいることも予想されます。食料などの購入に必要になりますので、釣り銭のいらないように小銭を数万円分用意しておくことが望ましいでしょう。金融機関では本人を確認して当面必要な金額を払い出してくれるようになっていることが多いようですが、その際も身分証明書があると手続きがスムーズになるでしょう。

非常持ち出し袋ひとつに貴重品も何もかも入れて、それをひとつだけ持って歩いていてそれを奪われたら大変です。フィッシャーマンズベストやカメラマンベストのようにポケット数の多いジャケット系はいろいろと身につけて移動できるので便利です。最近は災害時避難用の同様のベストも販売されています。デパートやDIYショップなどの防災コーナーでよく見て購入されるのもよいでしょう。
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