髪は肌より多く紫外線を浴びています! 髪もUVケアしましょう |
紫外線が髪に及ぼす悪影響とは
肌や髪の日焼けの原因となるのは、太陽光線の一部である紫外線です。太陽光線には、可視光線(目に見える光)と赤外線(暑さを感じる光)、X線、ガンマ線、そして紫外線があります。紫外線は、英語でUltravioletと表記するため、UVと略されます。紫外線は、波長によってUV-A波、UV-B波、UV-C波の3つに分けられます。このうちUV-C波は、オゾン層によって遮られているため、地上には届きません。私たちが「紫外線」「UV」と呼んでいるのは、UV-A波とUV-B波を指します。
UV-B波はUV-A波よりも波長が短く、エネルギーが強いので、肌が赤くなるなど日焼け(サンバーン)の原因となります。もう一方のUV-A波は波長が長いため、エネルギーはUV-B波ほど強くはありません。ただし、UV-B波よりも多く地上に到達し、さらにはガラスなども透過して、体内の奥にまでじわじわと影響を与えることがわかっています。シミやシワの原因となります。
では、紫外線は髪にどんな悪影響を及ぼすのでしょうか。
■枝毛、切れ毛など
毛髪は主にタンパク質でできています。タンパク質というのは、アミノ酸のシスティン結合により構成されていますが、紫外線を受けることにより、この結合が分解してしまうのです。その結果、毛髪のキューティクルがはがれて内部が乾燥し、枝毛、切れ毛、裂け毛などのダメージヘアの原因となります。
■退色
紫外線は毛髪の内部にあるメラニン(毛髪を黒くしている色素)も分解してしまいます。これが毛髪の退色で、赤茶っぽく、まさに“焼けたような色”になってしまうのです。
これらは「光老化」という老化現象です。光老化は、紫外線を浴びた時間や強さに比例して、顕著に現れると言われています。UV対策を怠ると、髪はパサパサになり、老けて見られてしまうことも!!
では、紫外線から髪を守るためには、どんな対策をすればよいのでしょう。次ページへ