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システム開発と情報処理技術者試験の関係

今月は、情報処理技術者試験特集ということで、情報システムの開発プロセスと試験の関係をご説明します。各試験の内容がどのようにシステム開発に活かされているかご理解ください。

執筆者:坂田 岳史


今月最初の記事では「情報処理技術者試験とは何か」、また次の記事では「これからIT技術者になる方のために!」という内容で情報処理技術者試験の内容などをご説明しました。今月は、同試験特集ということで、情報システムの開発プロセスと試験の関係をご説明します。各試験の内容がどのようにシステム開発に活かされているかご理解ください。

システム開発プロセスと関連資格

企業が利用する情報システム(販売管理システムや生産管理システムなど)を開発する場合、いくつかの方法がありますが、ここでは、複数の開発工程を順番に進めていくウォーターフォール型と呼ばれる方法についてご説明すると共に、どの工程でどのような資格が有効かについて解説します。

■情報戦略策定工程
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システム開発の手順に沿って資格を取ろう!

企業が利用する情報システムは、その企業の戦略や方針に合ったものである必要がります。情報戦略とは、戦略や方針に沿ってどのようなシステムを作ればいいかをまとめたものです。例えば、住居を引っ越そうと考えているとしましょう。引越し先では、夫婦2人と子供3人で将来は息子夫婦と同居したいと考えています(これが企業の方針です)。そのためには、マンションでは少し狭いですので、2階建の5LDK程度の住宅で駐車スペース欲しいですね。このように大枠でどのような住宅にすればいいかを決めてから、物件を探すことになります。情報システムも企業の方針に沿って、大枠のシステム概要を決めていきます。このような工程では、システムアナリストが活躍し、試験では「システムアナリスト」という区分があります。

情報戦略作りのための資格:システムアナリスト

■要件定義工程
システム概要が決まれば次に、どこまでの範囲で、何がやりたいかを決めます。住宅の例で言うと、2階建の5LDKの中で、和室が何室、洋室が何室必要か、また庭のスペースはどれくらいにするか、駐車場は何台に分にするかなど決めていく必要があります。このように情報システムも本社だけにするのか、全国の営業拠点も含めるのか、また工場も対象にするかなど、システムの範囲を決めていくのです。ここでは、SE(システムエンジニア)が活躍し、試験では「アプリケーションエンジニア」という区分があります。

SEのための資格:アプリケーションエンジニア

■機能設計工程
システムの範囲が決まれば、次に具体的なシステム構成や画面構成、帳票構成、データベースやネットワークの設計などを行います。住宅で言えば、1階の和室は8畳で床の間はこのような形で、ふすまの柄はこのようなものにするなど、具体的なことを決めていくのです。ここでは先のSEの他に、データベースやネットワーク、さらに情報セキュリティの専門家などと協力してシステムの設計を行っていきます。この工程はユーザーの要望が最も入るところです(例えば、受注入力画面には、この項目をつけて欲しいなど)。さらに、データベース設計など重要な作業がいくつもあります。SEも1人でなく大きなシステムになるとSEが10人以上のケースもあります。ここでは、先のアプリケーションエンジニアの他に、各分野の専門家も必要であり、試験ではテクニカルエンジニアという区分があります。

ネットワークの専門家のための資格:テクニカルエンジニア(ネットワーク)
データベースの専門家のための資格:テクニカルエンジニア(データベース)
セキュリティの専門家のための資格:テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)

ここまでくれば、システム開発もかなり進んでいます。次のページでは、残り半分である設計後のプロセスについてご説明します。
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