定年・退職のお金

「老後、お金がないから家にこもる」孤独を防ぐ!「公民館の無料のスマホ講座」という選択肢

老後は自由な時間が増える一方、お金をかけたくないために外出を控え、人と話す機会が減ってしまうこともあります。そんなときに活用したいのが、自治体や公民館などが開く無料・低料金のスマホ講座です。今回は、スマホを学びながら外出や人との交流のきっかけもつくれる、自治体の取り組みをご紹介します。※サムネイル画像:amanaimages

舟本 美子

舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金 ガイド

おひとりさまのお金の貯め方・使い方、老後を自分らしく暮らすためのアドバイスをします。また、一生涯、ペットと共生するための情報、開運術をお届けします。

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老後は自由な時間が増える一方、収入が限られるため、「できるだけお金を使いたくない」と外出を控えてしまう人もいるでしょう。しかし、家で過ごす時間が増え、人と話す機会や社会との接点まで減ってしまうと、孤独を感じやすくなることもあります。

そんなときに活用したいのが、自治体や公民館などで開かれている無料・低料金のスマホ講座です。スマートフォンの操作を学べるだけでなく、講座へ出掛けて人と話したり、地域のイベントや公共サービスの情報を自分で探したりするきっかけにもなります。

今回は、スマートフォンの基本から、キャッシュレス決済や防災、AIなどまで学べる自治体の取り組みをご紹介します。

福島県いわき市のスマホ教室

福島県いわき市では、2026年9~10月に、スマートフォンの基本操作などを学べる無料のスマホ教室を開催します。年齢制限や参加回数の制限はなく、スマートフォンを持っていない人には1人1台貸し出されます。定員は各回15人で、先着順です。

また、公民館ごとにテーマが設定されています。単に「スマホの使い方」を教えるだけでなく、例えばキャッシュレス決済、ネット詐欺対策、防災対策など、シニアの日常生活に直結するテーマ内容になっています。

いわき市「スマホ教室開催のお知らせ(令和8年9~10月開催分)」(出所・いわき市公式Webサイト)
いわき市「スマホ教室開催のお知らせ(令和8年9~10月開催分)」(出所・いわき市公式Webサイト)

既に参加された方も、復習のために再度参加することが可能です。

11月にも、文化センター、小名浜公民館、植田公民館、常磐公民館、内郷公民館、四倉公民館でスマホ教室を開催します。

参照:いわき市役所「スマホ教室開催」

長野県上田市では「ChatGPT」やInstagramまで学べる

より進んだ内容を学べる自治体もあります。

長野県上田市では、ICTの利活用による市民サービスの向上を図る施策の一環として、インターネットやスマートフォン、パソコンなどの情報通信機器の利用に不慣れな人や、不安を感じている人に向けた講座や相談会を開催しています。

講座や相談会の会場となっているのが、公民館や「市民ICT推進センター(iプラザうえだ)」です。同センターは、上田市から委託を受け、一般財団法人上田市地域振興事業団が運営しています。

2026年度には、はじめてのネット検索入門講座やスマートフォンの便利な使い方講座、ChatGPT入門講座、生成AIの実践セミナー、Instagramの基礎講座など、初心者向けの基本操作から一歩進んだ内容まで、幅広い講座が開催されています。また、「パソコン・スマホ相談室」では、スマートフォンやタブレット、パソコンについて分からないことを相談できます。

スマートフォンを使えるようになることをゴールにするのではなく、「検索できる」「AIを使える」「SNSを楽しめる」など、自分にできることを少しずつ増やしていく。上田市の取り組みは、シニアがデジタルを身につけ、日常生活や社会との接点を広げる機会にもなっています。

参照:上田市「スマートフォン・パソコン講座等のご案内」

デジタルに強くなると「情報を取りに行ける」

シニア世代がスマートフォンを使えるようになるメリットには、SNSや動画を楽しめることもありますが、必要な情報を自分で取りに行けることが最も大きいといえます。

例えば、自治体から防災情報が発信されたとき、スマートフォンが使えれば素早く確認できます。健康診断や高齢者向けサービス、イベント、講座なども、自治体のホームページなどから調べられます。「知らなかったから利用できなかった」ということを減らすためにも、デジタル機器を使えることは大切です。

お金をかけずに、外出と交流のきっかけをつくれる

老後の孤独を防ぐためには、趣味の教室や旅行などを楽しむ方法もありますが、参加費や交通費が負担になることもあります。その点、自治体や公民館のスマホ講座には、無料または少ない費用で参加できるものがあります。

講座へ出掛ければ、講師に質問したり、同じようにスマートフォンを学ぶ参加者と話したりする機会が生まれます。一度参加しただけで孤独が解消されるわけではありませんが、家から外へ出て、人や地域と接点を持つ最初の一歩にはなるでしょう。

スマートフォンを使えるようになれば、家族や友人との連絡に加え、地域のイベントや無料講座、高齢者向けサービスなども探しやすくなります。お金をかけずに参加できる場所を自分で見つけられるようになることも、老後の暮らしにとって大きなメリットです。

「お金がないから家にこもる」を防ぐきっかけに

老後は、現役時代より人と会う機会や社会との接点が減ることもあります。さらに、「できるだけお金を使いたくない」と外出を控えているうちに、家にこもりがちになる場合もあるでしょう。

自治体や公民館のスマホ講座は、無料または少ない費用で新しいことを学び、人や地域とつながるきっかけになります。スマートフォンを使えるようになれば、地域の無料イベントや公共サービスの情報も探しやすくなるでしょう。

「分からないから使わない」ではなく、「分からないから教えてもらう」。市区町村のホームページや市報、公民館の案内などで、「スマホ教室」「デジタル活用」「高齢者向け講座」といった言葉を探してみてはいかがでしょうか。

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