夏は、孫が遊びに来る機会が増える時期。かわいい孫のためなら、お金を使うことも惜しくないという人も少なくないでしょう。All About編集部は60~80代で孫がいる人にアンケートを実施し、「孫へのお金の使い道」について聞きました。
今回はその中から、福岡県に住む67歳女性のエピソードを紹介します。一体どのようなことにお金を使っているのでしょうか。
回答者プロフィール
・年齢:67歳
・現在の雇用形態:無職(年金生活)
・直近の職業:事務職(総務)
・現在の世帯年収:320万円
・貯蓄:450万円
・孫にかかる年間費用:約8万円
自分の買い物を控えるようになりました
女性には8歳と4歳の孫がいて、車や電車で30分ほどの距離に暮らしています。これまでの数ある出費の中で、女性が「一番うれしかった」と挙げたのは、誕生日に贈った絵本のセットでした。
合計1万円ほどと決して安い買い物ではありませんでしたが、「毎晩読んでいると聞き、選んでよかったと感じました。長く使えるものにお金を使うと満足感があります」と振り返ります。
ただ、いくらかわいい孫のためとはいえ、出ていくお金が多いと家計にとっては負担になってしまいます。
「遊びに来るたびに外食が続くと、食費が一気に増えるのが正直きついです。子どもたちが喜ぶのでついいろいろ頼んでしまいます。ちょっとしたおもちゃ代も加えると、1回で5000~8000円ほどかかり、年金生活では負担を感じます」
来てくれた時はどうしても出費が増えてしまうため、女性は自分の買い物を控えるようになったそう。衣類や雑貨は必要最低限にして、楽しみで買っていた小物類は我慢しています。月額5000円ほどの節約になっていると言います。
「孫が喜ぶ姿を見ると、自分の買い物より優先したい気持ちになります。無理のない範囲で孫に使えるように、自然と自分の支出を抑えるようになりました」
ただし、これだけは削らないと決めているものもあります。それは、健康のための通院費や薬代、そして軽い運動のための教室代です。
「体調を崩すと孫とも会えなくなるため、健康維持に関わる支出は自分にとって必要なものです」
孫の喜ぶ姿が生活の張り合いになっている
孫との生活を楽しみつつも、年金暮らしという現実を前に、老後の資金に対する不安が頭をよぎることもあると言います。
「医療費が今後増える可能性を考えると、孫への出費が続いた時に備えられるか不安になることがあります。急な入院や介護費用が必要になった場合を想像すると心配です」
出費の負担については、お子さん(孫の親)と話し合ったこともあるそうです。
「お年玉の金額については一度相談したことがあります。無理のない範囲でいいと言われ、少し安心しました」
不安を抱えながらも、それでも孫にお金を使い続けるのは、やはり孫の喜ぶ姿が自身の「生活の張り合い」になっているからです。
「大きな額は出せなくても、できる範囲で応援したい気持ちが強く、自然と優先順位が高くなります」と語ってくれました。
最後に、今後の孫とのお金の付き合い方について伺うと、次のように答えています。
「これからはメリハリをつけて、必要な時にしっかり使い、普段は控えめにするつもりです。孫が成長すれば出費も変わると思うので、様子を見ながら調整したいです」
孫を思いやる気持ちと、自身の老後の生活。その間でバランスを取りながら、無理のない距離感を探っている様子がうかがえるエピソードでした。
<調査概要>
孫へのお金の使い道に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2026年7月27日~8月10日
調査対象:孫がいる60~80代の51人(男性23人、女性28人)
※回答者のコメントは原文をベースに一部整えています。
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