お手伝いの効用
新傾向の入試問題が出題される理由はわかった。では、それにどう対処したらよいか。その一つがお手伝いだ。家事を手伝うことで子どもの世界だけでは学べないことを身につけることができるからだ。それらの例をあげると、ゴミ捨て | ゴミの分別、環境負荷、リサイクル、リユース、エコロジー、地球温暖化などについて知る掃除 | ホコリの集まる場所、空気の流れ、掃除機の使い方で空気の圧力や流れを知る買い物 | 食材の旬、産地、値段、元の姿、消費税の計算、お釣りの計算など身につく料理 | 植物の種子の形、断面、組織、魚の身体の仕組み、熱の伝わり方、物の溶け方などの知識食器洗い | 洗剤のはたらき、油の性質、お湯と水の違いなどの知識家業の手伝い (自営の場合) | 大人とのコミュニケーション力、お金の価値、働く人の役割 |
お手伝いは毎日できる体験学習 |
体験から得た知識は応用範囲が広い。その体験が学習内容と結びつけば知識の芯となるだろう。新しい傾向の問題に対処する力がお手伝いと親子のコミュニケーションによって養われるし、受験を離れても無駄にはならないはずだ。
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