教育方針は「ゆっくり、じっくり、しっかり」

系列として、早稲田実業学校中等部・高等部がある。ほとんどが早稲田大学へ進学

系列として、早稲田実業学校中等部・高等部がある。ほとんどが早稲田大学へ進学

2002年に創設された早稲田実業学校初等部は、慶應義塾幼稚舎と並ぶ人気校となっています。教育方針は「ゆっくり、じっくり、しっかり」。この教育方針を裏打ちしているのが、早稲田実業学校建学の精神「去華就実(華やかなものを去り、実に就く)」と校訓「三敬主義(他を敬し、己を敬し、事物を敬す)」。

これは実業の精神・能力を育て、社会に貢献する人材の育成をめざすためのもの。大学までの一貫教育の土台づくりとして位置づけられる初等部で「ゆっくり、じっくり、しっかり」と指導することで、確かな学力と豊かな人間性、自主独立の精神を培うとともに、“早稲田スピリット”を育んでいくことを狙いとしています。

系列校として、早稲田実業学校中等部・高等部、早稲田大学があり、中等部・高等部へは全員が進学でき、高等部の卒業生のほとんどが早稲田大学に進学します。

表現力、協調性を育成し、個性を伸ばす

教育活動の特色として初等部では、「子どもたちに自然を取り戻す」「自分を表現する力」「みんなでつくりだし、みんなで表現する力」「自分の頭で考える」「基礎学力をしっかりつける」「コンピュータ学習」「日本語と日本文化の理解」などを掲げ、創造性や個性の伸張、表現力や協調性の育成、体験的学習を重視しています。

具体的には国語教育や芸術教育に力を入れており、その代わり、初等部段階ではカリキュラムに英語教育がありません。国語では詩や作文指導を行い、美術・音楽教育などで体全体を使った表現活動を充実させています。いわば「正解」のない教育、つまり自分らしさをフルに発揮し、伸ばすための指導、一人ひとりの可能性や個性・資質を肯定的にとらえ、引き出していく教育といえます。算数やコンピュータ学習にも力を入れ、早期からの基礎的な情報リテラシーの育成に取り組んでいます。

自立心ある子どもが合う教育システム

こうした教育を実践するためのシステムとして、弾力的な時間割があげられます。1・2校時、3・4校時、5・6校時という3つのまとまりを各90分単位とし、それぞれの時間の使い方は教科・学習内容によって柔軟に対応します。

たとえば40分授業を行い、間に10分の休憩を入れることもあれば、子どもたちのテンポや様子に合わせてたっぷりと体験活動を行うことも。そして2校時と3校時の間は中休みと称し、20分と長めの休憩を入れて外遊びを奨励します。

以上をかんがみると、早稲田実業学校初等部の教育に適応する子どもとは、体験好きな好奇心のある子、自分の意思を言葉でしっかりと言える子ども、自立心のある子どもといえます。