計算が苦手な小学生に! 計算力の付け方
計算力をつけるには
A.計算力は算数の基礎体力です。中学受験勉強を本格的に始める前に、計算力をつけておきたいですね。いくつか方法をご紹介しましょう。
ドラゴン桜式算数攻略法
私の小4の娘は公文をやっていた姉に比べると計算が苦手です。学校の授業だけでは計算力が不足するようです。確かめてみて驚いたのは、足して100になる数や100や150など丁度の数の2分の1や4分の1がぱっと出てこないこと。 ドラマ、コミックで話題のドラゴン桜でも東大受験の数学勉強法として、「数学はスポーツだ!」というのがありました。その意味はスポーツのように反射的に公式が使えることです。公式だけでなく、計算にもこれを応用可能です。計算に暗記は不要と思われていますが、覚えておくと計算が速くなることは意外にたくさんあります。それをご紹介します。小4くらいまでにマスターしておきたい内容です。
また、反射的に答えが出るくらい計算を繰り返せば暗記と同等の効果が出ます。まるでピアノなどの楽器演奏のように計算ができ、一種の運動記憶となるのではないでしょうか。
暗記でする計算1・加減算
暗記で計算力をUPできる
- 足して10になる数
- 1+9,2+8,3+7,4+6,5+5→繰り上がり、繰り下がりが早くできる。
- 足して100になる数
- 75+25,38+62,etc.→割合や%の計算が早くなる。
暗記でする計算2・乗除算
- 乗算で100になる数
- 2×50,4×25,5×20,8×12.5,16×6.25,32×3.125→割り算にも有効。何かと使える。
- 2のべき乗
- 1,2,4,6,16,32,64,128,256,512,1024…→等比数列の基礎。
- 2乗
- 2×2,3×3,4×4,5×5,…,29×29,30×30,31×31(答えが1000までの2乗)→正方形の面積が瞬時に求まる。
- 階乗
- 2!=2,3!=6,4!=24,5!=120,6!=720→場合の数や整数の問題に有効。
- 円周率の整数倍
- 3.14,3.14×2=6.28,3.14×3=9.28,3.14×4=12.56…→円の面積や円周を求める計算が速く確実になります。
楽しく計算が速くなる方法/トランプ計算
計算力の強化には100マスプリントが有名です。しかしやってみるとこれは意外にしんどいものです。100マスの計算ということは100問の計算問題と同じですから。ここではもっと楽しくゲーム感覚でできる方法をご紹介します。これも「ドラゴン桜」で行われていました。2人で対戦した方が面白いでしょう。
- 2組のトランプを用意してジョーカーを除きます。
- 対戦者は一組ずつトランプを裏返しに持ちます。2組のトランプは混ぜません。
- 良く切ってから相手とトランプを交換します。
- 「せーの」のかけ声でスタートです。
- 1枚めくって目の前に出します。
- 1枚目のカードではその数字を声を出して言います。(例「8」)
- 2枚目は1枚目と2枚目の合計した数を声に出して言います。
- 3枚目以降は前の合計数に新しくめくったカードの数を足した答えを言います。(例 カードが8,5,Kだったら「8」「13」「26」)
- スタートしたら両者同時にめくる必要はありません。数を言うことができたら次に進みます。
- 先に手持ちのカードが全てなくなった方が勝ちです。
- ただしジョーカーを除く全てのカードの合計は(13+1)×13×4/2で364ですから、最後のカードを出した際に唱えた数が364にならなかったら先に上がっても負けです。
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