面接で「好感度抜群」になれる3つのポイントとは
どれだけ経歴が優秀でも、印象が良くなければ就活はうまくいかない
初対面の面接官とのコミュニケーションには不安を覚えることでしょう。
今回は、就職活動の採用面接時に味方につけておきたい「非言語コミュニケーション」について解説します。
「身だしなみ」という非言語コミュニケーション
面接試験は、入社すればどれだけ成長し、活躍する人物なのか、そのポテンシャルを推し量る場です。経歴上どれだけ優秀な人物であっても、組織の中で多くの人と関わり合いながら成長する人物であるかどうかという、人間的魅力や周囲と調和の取れる好感度が高い人物かどうかも重要なポイントです。これらは、当日の身だしなみや表情、振る舞いからもある程度読み取ることができます。
ここで、「身だしなみ」と「おしゃれ」の違いを考えてみます。「おしゃれ」は、自己表現のひとつです。汚かったり、だらしなかったりする格好でも、その人のセンスでおしゃれと捉えられることがあります。ですが、「身だしなみ」は、自分のセンスや好みで選ぶものではなく、あくまでも相手に不快感を与えないこと、そしてTPOにあった装いであるかということです。
学生にとって着慣れないスーツを準備し、きちんと着こなそうとする姿勢は、それだけで相手(面接官)に対する敬意を表す非言語コミュニケーションになります。できるだけ体型に合ったリクルートスーツを選び、髪型はきちんとまとめて顔回りを明るくし、「清潔」「上品」「控えめ」を心がけて身支度を整えてください。
メガネやカバンなどは、シックな色を選びます。「普段の自分らしさ」を見せようと、茶髪やピアス、カジュアルウエアなどを選ぶと浮いてしまいますし「不敬」とされます。
この時期、マスクに関しては、「任意」として学生側に判断を委ねる企業も多いようですが、事前に担当者に確認しておき周囲に合わせた方が安心でしょう。
自分の笑顔が緊張から助けてくれる
面接では、緊張感からつい無意識のしぐさや振る舞いが出てしまうことがあります。これは、「接近」と「回避」で表現することが可能です。例えば、相手に笑顔を向ける、相手の目を見る、相手と正対する、相手の話にうなずく、耳を傾け前傾姿勢を取る、高い声を出すなどは、接近のメッセージとなります。
反対に、無表情で怖い顔を見せる、目を逸らす、背もたれに寄りかかる、相手の話を無視する、低く暗い声を出すなどは、回避のメッセージです。家族や友達に見てもらったり、自撮りで自分の姿を録画したりして、面接官になったつもりで自分自身を客観的に見る訓練をしてみましょう。
マスクの着用で目から下が隠れていたため、口元や頬を動かすことが減少している方も多いはずです。箸を犬歯で噛んで「イー」と発音し、口角と頬を同時に引き上げる練習がおすすめです。
「表情フィードバック仮説」という言葉を聞いたことはありますか。文字通り、仮説でしかないのですが、表情がフィードバックされて、その表情の感情を引き起こすという研究が進んでおり、「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい」という研究結果が明らかになっています。笑顔は相手に良い印象を与え、自分のポジティブな感情にもつながり、リラックス効果もあります。緊張する面接では、自分の笑顔が自分を助けてくれます。
面接前後も適度な緊張感を
面接で順番を待っている時、また、終わった後、控室などに通されます。私が採用関係の仕事をした際には、控室のみならず、面接を受ける方の最寄り駅から会場までの行動、エントランスでの振る舞いなども見ていました。すべての企業がそのようなことを行っているわけではありませんが、いつどこで担当者がチェックをしているか分からないので、リラックスしすぎて羽目を外さないよう、注意が必要です。スマホにも注意をしなくてはなりません。何らかの必要性があってスマホを触っていたとしても、面接官によっては遊んでいるように見える場合があります。面接時はもちろん、面接前、面接後も、控室を含めて会場にいる間はスマホの使用は控えましょう。必要な書類はプリントアウトしておけばそのような誤解は生まれません。
履歴書やエントリーシートの文字情報では分からない人柄や雰囲気が、面接では伝わります。ノンバーバルコミュニケーションを意識して自分の味方につけましょう。あなたの魅力を面接官にしっかり伝える最強のツールとなってくれるでしょう。
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