爪噛みや発熱……子どものストレスが引き起こす症状
爪噛みや発熱……子どものストレスが引き起こす症状
行動に現れるストレス症状
■爪噛みただの癖ということもありますが、不満や不安からのストレスが原因の場合もあります。無理にやめさせようとすると、かえってそれがストレスになるので、スキンシップをとってしっかり話を聞いてあげるようにしましょう。
試し行動
試し行動とは自分をどの程度まで受け止めてくれるのか探るために、わざと困らせるようなことをする行動のこと。大人を信頼していない子供に見られる行動です。「どんなあなたでも大好き」と伝えた上で、良いことと悪いことをしっかり教えることが大切です。
暴力に走らせないために親としてできる対策
不安やストレスを抱えていると、それが暴力という形で表れてくる子もいます。最近では暴力の低年齢化が進んでおり、問題になっています。こちらの記事で暴力に走らせないために親としてできる対策が紹介されているので参考にしてください。
身体に現れるストレス症状
■発熱心因性発熱とは
精神的ストレスで37℃以上の高体温になることを、「心因性発熱」と言います。心因性発熱は血液検査などでも異常なく、解熱薬で熱が下がらないのが特徴です。発熱は身体のエネルギーを使うので、できるだけ無理をせず休ませてあげましょう。
ストレスで、首や背中の筋肉の緊張状態が続き、頭痛につながることも……
ストレスで、首や背中の筋肉の緊張状態が続き、頭痛につながることがあります。子供の頭をゆっくり撫でてあげ、背中も優しく摩ってあげましょう。緊張がほぐれ、心が安定していきます。
まばたき、首振り、肩すくめ、顔しかめ、のど鳴らしなどのチック症は、線状体という脳の一部の異常と心の問題とが絡み合って症状が出ていると考えられています。気づいても、むやみに叱ったりせずに本人の不安を取り除いてあげることが大切です。
ストレスはアトピーの悪化因子の1つ
ストレスはアトピーの悪化因子の1つです。疲れやストレスによって悪化することがあります。また、アトピーの痒みがストレスになり、さらにアトピーが悪化してしまう悪循環もあります。
幼児の頃は「おねしょ」と言いますが、小学生以上になると「夜尿症」と呼ばれます。夜尿症は自律神経と尿を抑えるホルモンのバランスが悪いために起こりやすいのですが、精神的な要素が原因となっている場合もあります。
子供のうつ病は、うつ病とはわかりにくい形で出現します。子供のうつ病は、家庭環境とのかかわりも高いと言われています。体がだるくてやる気が湧かない、ご飯を食べたくない、頭やお腹が痛いなどの身体症状の訴えは、「怠け」と捉えないようにしましょう。
ストレスを和らげるためにできること
■愛情を伝えよう愛情をしっかり伝えることが大切
胎児の頃からだけでなく、思春期に入っても言葉や態度で愛情をしっかり伝えることが大切です。たくさん語りかけて、スキンシップも大切にしましょう。1日5分でもいいので子供と向き合う時間を作ると子供は安心します。
たっぷり一緒に遊んで心をほぐす!
子供にとって遊びは、ストレスを発散させるために大切な機会。たっぷり一緒に遊んで心をほぐした後で、ゆっくり会話をすると子供の素直な気持ちが戻ってくるでしょう。こうした方法は「プレイセラピー」と呼ばれ、児童の心理相談でよく行われているものです。
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