朝顔・昼顔・夕顔・夜顔の違い、仲間外れはどれ?
朝顔は夏の風物詩。朝顔と昼顔・夕顔・夜顔の違いは何?
朝顔の特徴 ――朝咲きでさまざまな園芸種がある「七夕」にまつわる花
朝顔:ヒルガオ科サツマイモ属アサガオ種
- 早朝に咲き、昼頃にはしぼみます。
- 原種は青ですが、紫、赤紫、赤、白、複色など多彩な品種があります。
- 葉の形が独特です。
また、七夕の彦星は「牽牛星(けんぎゅうせい)」と呼ばれることから、織姫の「織女星(しょくじょせい)」には「朝顔姫(あさがおひめ)」という異称があります。そして、朝顔はちょうど七夕の頃に開花することから、朝顔の花は織姫と彦星の逢瀬が叶う七夕の縁起物とされ、七夕の頃に各地で「朝顔市」が開かれるようになりました。東京・入谷の朝顔市がとくに有名ですが、江戸時代に品種改良が盛んに行われて朝顔ブームが起き、江戸っ子を夢中にさせたのもこの地です。
朝顔の花言葉は「愛情」「かたい絆」。
昼顔の特徴 ――昼間咲き続け、小ぶりでピンク色
昼顔:ヒルガオ科ヒルガオ属ヒルガオ種
- 昼顔という名前から昼に開花しそうですが、朝顔と同じように早朝に咲き、昼間も咲き続けて、夕方にしぼみます。
- 花は小ぶりでピンク色。
- 強烈な日差しの中でもしおれることなく、繁殖力が旺盛で野原や道端などに自生するため、大半は雑草扱いされています。
昼顔の花言葉は「絆」「友達のよしみ」「情事」。
夕顔の特徴 ――夕方に咲く、白くて縮れたかんぴょうの花
夕顔:ウリ科ユウガオ属ユウガオ科
- 夕顔は夕方に開花し、翌日の午前中にしぼみます。
- 朝顔・昼顔・夜顔とは全く違うウリ科の植物で、白い花を咲かせて、その実から干瓢(かんぴょう)を作ります。
- 花も漏斗(じょうご)のような形ではなく、縮れた花びらが5枚に分かれています。
夕顔の花言葉は「はかない恋」「夜の思い出」「魅惑の人」。
夜顔の特徴 ――夜に咲く大ぶりな白い花
夜顔:ヒルガオ科サツマイモ属ヨルガオ科
- 夜顔は日が落ちて暗くなってから咲き、朝にはしぼみます。
- 花は大ぶりで、いい香りがします。
夜顔の花言葉は「夜」「夜の思い出」「妖艶」。
しぼんだらおしまいの一日花
朝顔・昼顔・夕顔・夜顔は次から次へと花が咲きますが、いずれも1つの花が咲いてからしぼむまでの寿命がおよそ1日しかない「一日花」です。はかなくも美しいその花を、いつくしんでみてください。【関連記事】
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