<目次>
・無線LANとは
・無線LANとWi-Fiの違いは
・「Wi-Fi」と「Bluetooth」「5G」との違い
無線LANとは
無線LANのイメージ(出典:いらすとや)
有線LANで使う集線装置(HUB)フリー素材フォトACより引用。
そこで、電波を使ってネットワークを組める無線LANがだんだんと主流になってきました。無線LANであれば、邪魔なLANケーブルは必要ありません。ワンルームマンションでもLANケーブルが床にあると、足を引っかけたり、ケーブルが切れてしまったりします(体験談です)。無線なら自由に移動できます。部屋を隔てても、さらに1階と2階の間でも簡単にネットワークを組むことができます。
無線LANのイメージ フリー素材「デザインAC」より引用。
無線LANとWi-Fiの違いは
結論からいうと、Wi-Fiとは、無線でネットワークを組む際の統一規格のことです。電波を使ってネットワークを組む際に、各メーカーが独自の規格を利用していくと、ネットワーク自体が閉塞的になり、発展が望めません。さらに、スマートフォン、タブレット、デスクトップの子機といった多種のデバイスがどの機種でも円滑に接続できるようにしないと、ネットワークの意味がなくなってきます。そこで設けられたのがWi-Fiという統一規格です。
ここから少し詳しく説明します。Wi-Fiは「Wireless Fidelity」の略で、直訳すると「無線の忠実度」となります。忠実に、無線LANデバイス同士の接続を保証するという意味です。また、「fidelity」という単語は、「約束や義務などの厳守」という意味もありますから、「Wireless Fidelity」は、「無線の約束を厳守する」という意味合いにもなります。
また、皆さんは、以下のようなロゴを空港や駅でご覧になったことがあるでしょう。これは、「Wi-Fiに対応した機器であれば、ここのネットワークに接続できますよ。」という互換性を表しています。
統一規格のWi-Fiマーク
iPhoneもiPhone Xは、Wi-Fi 5までの対応でしたが、iPhone 11や第2世代iPhone SE、12、13は、Wi-Fi 6にも対応しています。今後は、Wi-Fi 7(IEEE802.11be)の開発が進むと思われます。
スマートフォン(出典:いらすとや)
「Wi-Fi」と「Bluetooth」「5G」との違い
Wi-Fiと同じように電波を使う規格として、Bluetoothや5Gがあります。これらは、Wi-Fiとは異なる規格です。Bluetoothは近距離無線通信の規格であり、身近なものであれば無線キーボード、無線マウス、ワイヤレススピーカー、イヤホンに利用されています。通信速度は最大でも24Mbps。Wi-Fi 5は最大通信速度が6.9Gbps、Wi-Fi 6に至っては9.6Gbpsですから、大幅に違います。
消費電力が少ないため、電池で長時間作動できるのが大きなメリットです。無線キーボードや無線マウスなら24Mbpsで十分で、電池で数カ月間利用できるので大変普及しています。
通信距離もWi-Fiと大きく異なり、Bluetoothは10mほどが限度です。キーボードやマウス、スピーカーであれば、10mも届けば十分でしょう。Wi-Fiは環境や規格によって変わりますが、その数倍程度は電波が届きます。
Bluetoothのロゴ 無線キーボードやマウスでよく見かける
5Gや4G/LTEは、電波を送受信する基地局が全国各地に設置されていて、電波の届く範囲が広範囲に渡ります。場合によっては、地下や山奥、海上でもスマートフォンをインターネットに接続できます。また、高速で移動する新幹線の中でも途切れることなく利用ができます。
携帯電話 基地局(Broad WiMAXより引用)
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