家庭用Wi-Fiでやってはいけないことは、いろいろとあります。工夫したつもりが、裏目に出てしまうことも。以下に具体的なNG事例を7つ挙げていきます。
 

NG1:複数のLANケーブルで接続する

Wi-Fiルータには、写真のようなLANポートが複数あります。
WSR-5400AX6S-MB

WSR-5400AX6S-MB

余っているポートがあれば、「もう1本のLANケーブルを追加すればもっと速くなるかも?」と考えることもあるでしょう。事実、リンクアグリゲーションといって、NASなどの機器とルータを複数のLANケーブルで接続して速度を上げる技術もあります。
https://www.asus.com/jp/Networking-IoT-Servers/WiFi-Routers/ASUS-Gaming-Routers/RT-AX92U/

リンクアグリゲーション対応のWi-Fi無線ルータRT-AX92U(ASUS)。写真は、https://www.asus.com/jp/Networking-IoT-Servers/WiFi-Routers/ASUS-Gaming-Routers/RT-AX92U/ より引用。

しかし、一般に家電店で販売されている無線LANルータには、リンクアグリゲーション機能はありません。やみくもにLANポートが余っているからといって複数のLANケーブルで機器を接続すると、データが同じ回路をグルグルまわってしまうというループが形成され、トラブルの原因になります。

具体的には、複数のLANポートを持つモデムやハブおよび無線LANルータ間の接続です。これらの機器は、機器同士が1対1になるように1本のケーブルで接続するのが基本です。

リンクアグリゲーションで接続できる機器は、双方ともリンクアグリゲーションに対応している場合のみになりますので、注意してください。
 

NG2:ネットワーク機器の放熱を考慮しない

モデムやルータやハブといったネットワーク機器は、熱を持ちます。放熱を考慮しない置き方にするとこの熱が作動不安定や故障の原因になります。たとえば、機器を接するように配置したり、空気が流れづらい狭い場所に設置したりすると、熱がこもり作動不良を招きます。また、直射日光の当たる場所に設置するのも避けましょう。

筆者の経験ですが、原因不明の接続切断に悩まされていたとき、ルータを触ってみると熱を持っています。そこで、左右に放熱口のある横置きのルータを、縦置きにしたら接続が安定するようになりました。ルータを縦置きにして放熱を強化した事例

ルータを縦置きにして放熱を強化した事例

最近の機器は、省エネでこのようなトラブルが減ってきてはいますが、最近出てきた機器、たとえば10G対応のルータやハブはまだまだ熱を持つ機種が多くありますので、注意してください。
 

NG3:直射日光のあたる場所にLANケーブルを配線する

ネットワーク機器ばかりではなく、LANケーブルも熱に弱い性質を持っています。「Wi-Fiネットワークが、ときどき作動不安定になる」といったトラブルに見舞われたときは、LANケーブルをチェックしてみましょう。直射日光の当たる場所や熱を持つ場所に敷設してある場合は、移動して様子をみてください。
 

NG4:踏みつけるようなところにLANケーブルを配線する

LANケーブルが絨毯の下や通路を横断するように設置されているときも、物理的な要因でトラブルが発生します。LANケーブルは、押さえたり引っ張ったりすると、撚り(より)が戻ってしまいノイズを拾う原因になります。

Wi-Fiだからといって有線部分が無い訳ではありません。たとえば、モデムからWi-Fiルータまでは、LANケーブルで接続されています。トラブルが起こったときは、有線部分もチェックしてみるようにしましょう。
 

NG5:5GHZ帯の電波を屋外で利用する

無線LANの周波数帯は2.4GHz帯と5GHz帯があります。このうち、11a/11ac/11ax(Wi-Fi 6)といった規格は、5GHz帯を利用しています。

この5GHz帯には、屋外の利用が制限されていたり、条件付きでしか認められていない帯域があります。詳しくは、総務省 電波利用ホームページを参照してほしいのですが、複雑なので11a/11ac/11ax(Wi-Fi 6)は屋外の利用を避けると覚えておいた方がよいでしょう。

屋外の利用とは、Wi-Fiルータを母屋に置き、離れの部屋でiPhoneを利用するといった使い方です。5GHz帯の利用は、法律に触れる場合がありますので、注意しましょう。
離れで5GHz帯の電波を利用するのは違法

離れで5GHz帯の電波を利用するのは違法

 

NG6:Wi-Fiルータの置き場所が不適切

Wi-Fiルータを床に直置きしたり、部屋の隅に置いたりすると、効率よく電波を飛ばすことができません。Wi-Fiの電波は四方八方に飛ぶため、見通しの悪い場所に設置してしまうと部屋全体に届きづらくなります。

Wi-Fiルータは、部屋の中央に設置すると、電波の死角が最小限になります。また、木造の3階建の場合は、1階や3階よりも2階にWi-Fiルーターを置いたほうが、建物全体でWi-Fiを利用しやすくなります。

また、壁や床、天井、柱などの内部に鉄骨が入っていたり、床暖房や断熱でアルミニウム箔が利用されている部分は、電波を遮断します。このような素材がある場所を避けて設置してください。

どうしても電波の死角が出てきてしまう場所に設置しなければならないときは、Wi-Fi中継器を利用して障害物を回避してください。
無線LAN中継器 Buffalo WEX-1800AX4EA

無線LAN中継器 Buffalo WEX-1800AX4EA

 

NG7:電子レンジなどの近くに置く

Wi-Fiルータは、同一周波数の電波を出す家電製品の近くに置くのを避けましょう。

11a/11ac/11ax(Wi-Fi 6)の5GHz帯はよいのですが、11Gや11nといった2.4GHz帯の電波を利用する場合は、同じ周波数帯を利用する以下のような家電の近くにWi-Fiルータを置くと電波の干渉が起き、速度の低下や通信の遮断を招くことがあります。

電子レンジ/コードレス電話/IHクッキングヒーター/Bluetoothを利用する機器

とはいっても、筆者の経験からすると、「大きな影響が必ずある。」といったレベルではなく、何かトラブルがあったときに、まずチェックしたい項目位に捉えておけばよいと感じています。
電子レンジの近くにはルータを置かない

電子レンジの近くにはルータを置かない



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