恵まれている時代に何を選ぶか
ジムビームハイボール350ml缶
美味しい、という感覚はまったくなかった。年長者たちはとんでもなく強烈な味わいのものを飲んでいるんだ、自分もこの味わいに馴染んでいくのだろうか、との想いであった。
そんなわたしが酒の文章を書く仕事に就こうとは思いもよらなかったし、まさかウイスキーに携わろうとは。人生はほんとうに不思議なものだ。
いま、コロナ禍で酒類業界は苦闘をつづけ、酒場に営業制限がかかる状況ながら、それでも飲み手側は恵まれている。家飲みでの酒類の選択肢はいっぱいある。わたしの若い頃とは隔世の感がある。
1970年代後半、わたしが飲酒年齢に達した頃は「ほろよい」や「こだわり酒場のレモンサワー」といったRTDはなかった。もちろんウイスキーの水割り缶やハイボール缶なんぞ存在していなかった。
リフレッシュするために軽快にグビっとやるのは缶ビールだけだった。1970年代に缶ビールの自動販売機が街に急増した。他には缶入りジントニックやジンフィズがあったくらいだ。
かつては飲酒経験が浅い人もいきなりガツンとフルボトルの酒を手にするしかなかった訳で、ウイスキーの飲み方は水割り全盛であった。多彩な風味の低アルコールの缶や瓶を試しながら、少しずつウイスキーに馴染んでいけるような環境ではなかった。
さらには酒類小売業の免許がいまのように緩和されていなくて、酒は酒販店(酒屋)で買うものであり、スーパーやコンビニで手軽にアルコールを購入するなんてことはあり得なかった。
ウイスキーのポケット瓶(小瓶)にしても、いまのように飲み比べにどうぞ、といったアプローチではない。ポケット瓶は列車での旅のお供といった感覚だった。
さてさて、恵まれたこの時代、ウイスキー入門者はまず何から飲みはじめたらいいのだろう。
しなやかな甘み、ソーダ水のキレ、レモンの風味が一体化
角ハイボール350ml缶
バーボンウイスキー世界販売数量No.1「ジムビーム」のバニラ様、香ばしいコーンのニュアンスを抱いたしなやかな甘みが、ソーダ水の切れ味、レモンのすっきりとした風味と一体化して爽快感にあふれている。
またアルコール度数5%という優しさは、バーボンであるとか、ウイスキーであるとか、そんな堅苦しさから解放されたものである。カクテル的にレモンが加わるだけで、飲み口はかなり心地いい。早い話、無理がなく、とっつき易いのだ。
ウイスキーを飲んでみよう、と身構えてしまう入門者の方たちには、まず「ジムビームハイボール缶」をすすめたい。そして次に「角ハイボール缶」(350ml・7%・¥189)を試してみるといい。レモンスピリッツで風味づけされた、爽快なノド越しを楽しんでいただきたい。実のところ、わたしはレモンピールの香りづけがされた「角ハイボール<濃いめ>缶」(350ml・9%・¥189)をリフレッシュドリンクとして時折飲んでいる。
角ハイボール<濃いめ>350ml缶
そしてウイスキーの味わい方はハイボールだけではない。段階を経ながらさまざまな楽しみ方を体験していただきたい。
まずは「ジムビームハイボール缶」を購入してみよう。
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