「まずは食べ物だよ、沖縄は戦争に負けたあと食べ物がアメリカ並みになっているでしょ。パンや油モノに…。今や郷土料理は本土の人の方が多く食べている。あと、歩かない。あなたは運動習慣というけどそのレベルではないね、ちょっとまちやぐゎぁ(街)に行くにもバスとか車でしょ。昔の人はよく歩いていたよ…」
結局のところ、沖縄の健康問題を大変危惧してるのは会長も同じということがほどなく分かり、何と平仲ボクシングジムでも女性を含め一般の方の減量をサポートすることをテーマの一つに掲げているとのお話を伺いました。
「すまない、今日はこの通り時間がない…」
「いえいえ、どのみちボクシングは私のような素人が一回聞きかじったくらいですぐに理解できるほど単純ではないことぐらいは理解しているつもりです。それと全国のほとんどの人が私と同様にボクシングジムの門をくぐった経験がないと思いますので、まずはジムの雰囲気をリアルに掴んだだけでも収穫です。ただイメージをより鮮明にするためにボクサーのトレーニングプログラムを知りたいのでトレーナーさんを紹介してください」
「それなら彼に聞きなさい、また来いよ!!」
左手の拳を握りファイティングポーズをとったかと思ったら風のように消えていく会長。
会釈をしながら見えないところでこっそり拳を握り返すガイド。ついでに誰にも聞こえないように「さすがは元世界チャンピオン、なかなかいいパンチだったゼ…」。
教えていただいたプロ選手の基本的なトレーニングプログラムと、ダイエット用のプログラムは最後に。
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