それはパドルの使い方を教えてもらっている時のことでした。「パドルは右を漕ぐ時は、右手で引くのではなく、右手を支点に左手で押す感じで漕いでください…」という言葉になぜかワクワクした私。最近女性から要望が多い二の腕のたるみ対策は手で何かを押す運動が基本になることを知っている私は、心の中で「最適!」とつぶやいてしまいました。
実際に乗ってみると、押す運動というよりも、左右の手で押す運動と引く運動をバランスよく交互に行っている感じで、決してエアロビック運動を超えない範囲のそれでいて十分な筋肉への付加は、脂肪燃焼を行いながら腕の筋肉を活性化し腕を引き締めるのに最適レベルと思われました。
さらに、外から見ているだけではなかなか分かりにくかったのですが、パドルで漕ぐことによって生まれる付加は、そのまま脚とおしりがカヤックを固定しているために、直接腹筋や背筋などの腰回りの筋肉にかかってきます。また、無駄なくしなやかに漕ごうとすればするほど、上半身全体でパドルを漕ぐことになりますので、すなわち一漕ぎ一漕ぎが腰のひねり運動につながっていくという、遊びの上達が腰のくびれに直結する、遊びながらダイエットの王様(女王様?)と言えるでしょう!
~ 次につながるワクワク感 ~
体験試乗会ですから、数種類のカヤックを乗り比べました。
例えば、このいわゆるシーカヤック(写真左)。
直進での走破性を高めてあるため、私のような素人さんでも10分も乗っていれば海の上で「風を切る」という体験ができます。そうすると当然、海の向こうにかすんで見える島にも行ってみたくなるモノで、実際に日本一周とか、鹿児島から島づたいに沖縄本島に来ちゃう強者達はこのタイプのカヤックに乗っているそうです。
ただ、一人乗りでも全長5メートル近くあるので、お気軽に運んだり、収納したりするのに難がありますし、もし仮に買うとしたらウン十万円しますのでその辺が考えモノ。遠征などするのであればダイエット効果は最高でしょうが、その為に買うというのもちょっと贅沢すぎるような気がします。
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