算数は一度つまずくと、後の学習が困難になってくる教科

算数は、好きと言う子と嫌いと言う子、両方に1位の教科です

算数は、一度つまずくと後の学習が困難になり、嫌いになる子が多い教科です

子どもが小学校に入学すると、どうしても気になるのが成績のことではないでしょうか。とりわけ算数に関しては、一度つまずくと後の学習が、理解しずらくなる教科です。

学研教育総合研究所「小学生白書web版」によりますと、嫌いな教科第1位が算数でしたが、1番好きな教科も算数が1位となっています。算数は7年連続で好き・嫌いの両方で1位という結果が出ているそうです。
 
小学校低学年の間は、算数の問題も解きやすく「できた!」という感覚が味わえるため、楽しく取り組む子どもも多いようです。しかし、少し分からなくなると、次へ進むことが困難になり、次第にテストの点数も悪くなってきます。そうなると、どんどん嫌いになっていき、算数に取り組むこともしなくなるという悪循環に陥ります。

算数は「考える力」がついているということで、学習の習熟度の目安になったり、入塾テストなどで重視されることも多い教科。親としては、子どもが算数に苦手意識を持つ前に「算数力」をつけたいものです。

では、算数力がある子どもの親はどのような心がけしているのでしょうか。「算数力がある子」に共通する親がしている習慣を3つにまとめ説明します。
 

「算数力」がある子の親の習慣1:生活で役に立つことを体験させる

算数力がある子どもの親は、日常の中で、その都度、算数と結びつけて、話しをしています

牛乳を分ける場合、リットルやデシリットルなど容積の単位と割り算を知っていれば、早く公平に分けることができます

まず算数は、生活のあらゆる場面で使われていて、「算数を勉強しておくと、とても役に立つ」という便利さを実感させることです。

例えば、お菓子が箱にきちんと並んで入っている時、一つずつ数えるより、掛け算の九九を知っていれば、直ぐに数えられること。またそれらを分ける時、割り算を知っていれば、直ぐに分けられること。

リボンやテープの長さを知りたい時は、センチメートルやメートルなどの長さの単位を知っていると便利なこと。また牛乳などを分ける場合、公平に分けるのは難しいですね。その時、リットルやデシリットルなど容積の単位と割り算を知っていれば、早く公平に分けることができます。

買い物に行った時のお釣りの計算や、食品類に表示されている容量、いろんな物の形があることなど、身の回りには、算数に関係する生活がたくさんあります。算数力がある子どもの親は、日常の中で、その都度、算数と結びつけて、話しをしているでしょう。
 

習慣2:ゲーム感覚で親子で問題を競うのも手!定着と積み重ねを図る

算数は繰り返し定着させることが大切です。教科書の説明を読み、例題問題を解き、その直後は「分かった」と思っていても、数字を変えたり、数日経つと出来ないことがあります。それは、「分かったつもり」になっていただけで、定着していないのです。

とにかく、繰り返し何度もよく似問題を解き、定着させましょう。
親は子どもと、計算問題などを「どちらが早いくできるか、ヨーイ、ドン!」で競争するのも良いでしょう。
 
そして、積み重ねが特に重要な教科でもあります。一度つまずき分からなくなると、次へ進むことが困難です。そこから一気に算数に苦手意識を持ち、嫌いになる場合も多いでしょう。そのため、少しでも分からない個所を残さないように、きちんと理解しておきましょう。

もし子どもの理解が不十分だと感じたら、その個所の問題をゲーム感覚で出し、攻略できるか、一緒に解くと子どもは興味を持って取り組むでしょう。
 
そして時にはわざと間違えて「○○ちゃん、すごい!こんな難しい問題が分かるんだ!」「お母さんにも教えて!」と言って、子どもに教えてもらうのもいいですね。人に説明し、教えることで、より身に付きます。
 

習慣3:日常に読書を取り入れ、読解力を算数力につなげる

算数と読書というと少し分野が違うような気もしますが、算数には読解力が必要です。算数力は考える力が特に重要なため、筋道だった思考や問題解決の糸口を見つけ、そこから解を導き出すために読解力も重要なポイントになってきます。

計算は得意だけど文章問題になると間違える子どもは、この文章を読み解く力が足りない場合が多いでしょう。日常生活の中で、本を読む時間が普通にあるような環境であれば、子どもも自然に本と馴染んでいくでしょう。算数力がある子どもの親は、普段から本が身近にあり、子どもにとっても読書が自然な習慣となっていることが多いです。
 

習慣4:算数の公式を先に丸暗記させない

算数力のある子にするには最初から公式は教えない方がよいでしょう

算数力がある子にする指導法の一つは、公式をただ、丸暗記させないことです

そして算数力のある子の親は、子どもに公式を先に、丸暗記させていません。

正方形や三角形を習い始める頃から「公式」が出てきます。四角形や円など図形の面積を求める公式、早さや距離を求める公式など、これらをとにかく暗記させようとする親もいますが、算数力がある子にするには最初から公式は教えない方がよいでしょう。どうすれば解けるか、公式を使わず考えてみることです。では次に具体的な例をあげて説明します。

<例>三角形の面積を求める場合
底辺が6cm、高さが5cmの三角形の面積を求める問題では、先ず6cm×5cm、これで1辺が6cmと5cmの長方形の面積が出ます、その半分だから2で割る。そこで、三角形の面積を求めるには公式があり「底辺×高さ÷2」であること教えましょう。
 
<例>速度を求める場合
1200mの道のりを15分で歩いた時の速度を求める問題では、1200mを15に分けます。そうすると一つの区切りは、1分間に歩いた距離になります。1200÷15の計算をして80を導き出し、1分間に80m歩いたことに気づかせます。そこから「道のり÷時間=速さ」を納得させ、公式を教えます。

最近は、「みはじ」(み=道のり・は=速さ・じ=時間)と頭文字を分数の形にした指導もよく見かけ、改訂された教科書にも載っています。これを覚えることも大切ですが、文章問題に出てきた数字を順番に割ったり、かけたりして、悩んでいる子どもを時々見かけますと、公式の意味が理解できていないことを感じます。ぜひ、公式を先に丸暗記させないで、算数を教えてあげてください。


算数力がある子の親の習慣は、どれも低学年の間に親が意識して心がけてほしいことです。子どもと一緒に算数を楽しみ、算数力をアップしていく参考にして頂ければと思います。 

【参考情報】
学研教育総合研究所「小学生白書web版」2019年2月
https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/201908/index.html

【関連記事】

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。