婚活女子は余っているって本当?
私の結婚相談所が加入している「日本結婚相談所連盟」で、全国1808社の加盟結婚相談所の約6万人の会員が登録データが出ています。そこから、その特徴や収入について見てみましょう。このデータでも、私の結婚相談所での体感としても、女性会員が多い傾向にあります。逆に言えば、女性会員が安心して利用できている、男性会員にとっては出会いの幅が広がっている、とも言えます。
婚活女子の特徴や年収は?
「婚活女子」というと、「40代やアラフォーのオバサンなのに、低収入や家事手伝い状態で、図々しく高収入男性をお金目当てで高望みする」という痛いイメージを持つ方が多いと聞きます。でも、実は結婚相談所の婚活女子は、大手結婚相談所連盟のデータでも現役婚活アドバイザーとしての実感としても、それとは異なります。
以下の出典:婚活会員データ(入会者数・成婚者数・年齢層・エリアなど)
まず、結婚相談所に登録している会員の年齢のボリュームゾーンは、男女ともに30代前半~40代前半。入会や活動にはまとまったお金がかかるので、自身の生活が安定し、信頼できる相手を探したい真剣な方が多くなるのも納得です。
その中で、女性会員に特化すると、その年齢は20代~40代前半と男性よりも幅広く、お子様をお望みの方も8割以上いらっしゃいます。
女性の年収については詳細のデータがないのですが、男性の公開年収を見ると、女性が結婚相手に求める年収についての一般的なアンケート結果と同じ、500~699万円がボリュームゾーンとなっています。
収入 | 男性 |
---|---|
~399万 | 4280名 |
400~499万 | 4937名 |
500~599万 | 7485名 ★ |
700~999万 | 3875名 |
1000万~ | 2275名 |
ちなみに、東京都の20~40代の平均年収を年代・男女に分けて算出しますと次の数字です。
- 20代男性平均:399万円
- 20代女性平均:356万円
- 30代男性:597万円
- 30代女性:468万円
- 40代男性:782万円
- 40代女性:548万円
国税庁発表の民間企業給与所得者の全国平均年収は約420万円(平成27年)です。そうなると、「年収500~699万円の男性をご希望」というのは、全国平均としてはやや高いですが、東京の30~40代男性としては比較的平均額とも言えます。
イマドキの婚活女子は比較的高収入?
女性の年収は詳細のデータがないのですが、前述のデータでも、約75%の女性会員が大学卒以上の学歴で、職業も7割以上が会社員、会社経営・自営業、公務員。その他には、保育士・医療系・美容系などのお仕事が挙がっています。さらに、私が代表を務める結婚相談所の場合、東京青山・表参道という場所柄、一般的な結婚相談所よりも、バリキャリ女性が多い傾向です。医者、看護師、薬剤師、外資系企業、金融関係などに勤務する女性会員が少なくありません。士業の方でなくても、30代の製薬会社MRの方であれば900万円、会社員でもアラフォーなら、500~600万円はザラ。
年収500~1000万円くらいの女性はボリュームゾーンではないかと感じます。東京の30代女性の平均年収は468万円ですから、やはりちょっと高めですよね。
逆に言うと、大卒からアラフォーになるまで20年働き続けていて、それくらい稼ぎ続けてきたからこそ、結婚する選択肢がなかった……と言えるのではないでしょうか。
低収入の婚活女子の例も……二極化する理由は?
一方、家事手伝いや実家暮らしなどで、低収入や非正規などフルタイムでは働いていない独身アラフォーの方も、いるにはいます。就職難などから正社員になれずWワークしている方、芸術家や音楽家として夢を追ううちにアラフォーになった方、実家に寄生して社会に出ず子ども気分が抜けない方などその実態はさまざまです。
家業を継ぐテイだけれど「親が働かなくていいよ」と言うままに、大学を卒業してそのまま10年以上ダラダラ……なんてタイプは、かなり見た目と中身の改革が必要で、成婚への道は険しいので淘汰されていきます。
親のいいなりで「安定の公務員で1000万円以上の人がいい」って言われても、自分は収入もコミュニケーション能力も若さも何もないのに高望みしていたりすると絶望的です。
人生一発逆転、とばかりに、自分の足りないところを相手男性に求めるのは時代遅れ。なぜなら、自由恋愛の時代だからです。昭和の時代は選択肢がなかったからこそ、誰もが自分と妥協して結婚しました。でも、今は女性に選択の自由があるからこそ、選ばれる女性にならなければ結婚できません。
補足すると、平均的な年収で自力でそれなりに恋愛し、それなりに働いてきた婚活女性の場合、「類は友を呼ぶ」ではないですが、婚活パーティーやマッチングアプリで自分に近しい人と「自力で結婚」しやすい環境です。
やはりプロの婚活コンサルをつけて活動したいという場合、自分がハイスペックか、もしくは自分ではどうにもできない恋愛初心者か、やや極端な結果が出るのかもしれませんね。
恐怖! 30~40代の「婚活女子会」って?
そんなあらゆるイメージを持たれる婚活女子ですが、最近「婚活女子会」という言葉を聞くようになりました。かねてから結婚したいなら女子会は禁止、と言ってきましたが、まさに悪化の一途をたどっているようです。婚活パーティーなどで見かける30~40代に多いようですが、「イイオトコいないよね~」と婚活中の「女同士」で固まって、意気投合した3~4人の女子でさっさと会場を後にして、酒でも飲んで女子会を始めるというのです。
男性だって、そんな態度の人よりも、貪欲に活動して、中身を見ようとしてくれる女性にやさしくしますよね。おしゃれじゃなくても小綺麗にして、見た目もかわいらしくして、きちんと会話して聞き上手になる……これだけなら数時間の準備でできますよ。
たくさんの人に好かれて、そこから選ぶのが婚活なのに、自分でジャッジして雰囲気だけで決めちゃって、未来の旦那様かもしれない相手を切り捨てるような思考に陥っていませんか。
まず、圧倒的に相手男性とのコミュニケーションや会話が足りません。結婚相手を一瞬で決めないこと。完成形の男性が回転寿司みたいに並んでいるのが婚活だと思っていませんか?とお聞きしたいです。
ちゃんといいところを引き出して、膝を突き合わせて話してみれば、あなたの言うイイオトコがいるかもしれません。目の前の人がそうでなくても、紹介してもらうとか、人脈が増えるとか、もっと想像力を使いましょう。
おまけ:婚活女子におすすめの服装
婚活女子を脱したい婚活女子のみなさんに、おすすめの服装についてまとめました。過去に、実際に服装指導に活用しているお店を巡って紹介した記事があるので、ぜひまとめてご参考くださいね。【参考記事】
- 結婚したいならモテファッションでいい女を演じなさい
- 男心をゆさぶるデート服×モテ仕草を婚活のプロが指南
- 婚活のプロが指南! 30代独女が「結婚できる服」
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以上、婚活女子の実態をデータと実感をもとにお伝えしました。痛いイメージを持たれがちな婚活女子ですが、きちんと筋を通して理性的に活動すれば、いくつになっても道は開けます。