学習・勉強法/中高生の勉強方法・学習習慣

勉強場所どこが最適?勉強に適した場所・適さない場所

勉強場所はどこがはかどるのでしょう? やる気が出る勉強に適した場所は、静かな場所なのか騒がしい場所なのか。リビングや自習室・図書館、カフェなど、それぞれの勉強環境は実は、双方にメリットとデメリットがあります。勉強するのに向いている環境について考えてみました。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

勉強はやる気が先か?行動が先?

勉強場所どこが最適?勉強に適した場所・適さない場所

勉強する気がなかなか起こらない。そんな時は、まず、行動(勉強する場所へ移動)。場所勉は勉強のやる気を引き起こすきっかけともなる。

よく「やる気が出ない」という言葉を耳にします。勉強も、仕事も、家事もやる気が起こらないとできないと思っている人が多いかもしれません。
 
しかし、人間の行動は、実は、行動が先でやる気が後なのです。やる気が起こらないとぼやく前に、「まず、行動をする」ことが大切なのです。
   

やる気が起こらないことはルーチンワーク化!勉強場所はどこが最適?

なかなかやる気が起こらないのが作業系の勉強。英単語を覚える、宿題をやるなど、考えることより、まずこなすことが重要なものは、「○○へ行ってやる(場所を決める)」というルーチンワークがおすすめです。
 
そういう私も、デスクワークは行きつけの喫茶店へ行ってやるのが日課になっています。珈琲を飲みながらリラックスした環境で、時々、新聞や雑誌を読んで気晴らしもできます。
 
ただし、気をつけたいのが、勉強する内容によって、適する場所が異なること。数学の計算問題や英単語を覚えるなど、作業系の勉強の場合は、フードコートなどにぎやかな場所でも問題ありません。しかし、英語の長文読解やリスニングなど、じっくり考えないとできないような勉強は、静かな場所の方が向いています。
 
それでは、具体的にどんな場所でどんな勉強が向いているのか紹介していきましょう。
 

リビングでの勉強はコミュニケーションがポイント

テレビがあったり家族がいたり、比較的にぎやかな環境です。ここでの勉強のポイントは、教えたり教えてもらったりといった相互作用が活かせる内容かどうかです。
 
例えば、スピーチの原稿を書いたり、志望理由書を書いたりする場合。一人で考えるよりだれかと一緒に考えた方が、よいアイデアが出る場合があるので、積極的に活用しましょう。疑問に思ったことも、その場で家族に聞けば、誰かが応えてくれる可能性もあります。
 
また、クイズ番組やニュースなど、テレビで勉強に関係する内容が放送されている場合、それを参考にするのも手です。
 
当然のことながら、にぎやかな環境なので、話しかけられたりテレビの内容が気になったりして、集中できない可能性があるので注意しましょう。
 

勉強部屋や図書館・自習室での勉強は、ずばりやる気と集中

自宅の勉強部屋をはじめ、図書館や塾の自習室では、テスト勉強をしたり過去問を解いたり、ある程度、集中力を必要とする内容が向いています。

ポイントは一人でやる点です。辞書、参考書類もそろっています。勉強する以外にすることがないので、勉強へのやる気が起こる環境としてはもっとも向いています。
 
ただし、他人の目がないのでついスマホをいじってしまい、そのままさぼってしまうなんてこともあります。また、よくあるのが居眠りです。

デメリット解消のために、勉強する時間や量(ページ数など)を決めておいたり、15分程度の昼寝をする時間を決めておくと良いでしょう。
 

カフェ・ファミレスでの勉強は競争と協働

やる気が出る勉強に適した場所。中高生に人気のカフェ勉。教えたり教えてもらったり、楽しく勉強できる反面、おしゃべりが進むとはかどらない場合も。

やる気がでる勉強に適した場所。中高生に人気のカフェ勉。教えたり教えてもらったり、楽しく勉強できる反面、おしゃべりが進むとはかどらない場合も。

カフェやファミレスなどは、にぎやかというよりは騒がしい場所なので、じっくり考える内容の勉強は向いていません。また、フードコートなどでも、友だちと一緒に勉強しているのをよく見る場所でもあります。
 
一人ではなかなか勉強ができない人や、仲間と一緒に勉強した方がはかどる人は、カフェやファミレスなど、一緒に勉強できるところが向いているでしょう。
 
勉強する内容としては、数学や理科など難しい内容や苦手な内容です。わからない場合は、質問できる点もメリットです。
 
騒がしい場所で勉強するメリットは、騒がしさが気にならないくらい集中力が身につくことです。勉強部屋や自習室など、いつも静かな場所で勉強している人が、騒がしい場所になると集中できないなんて話をよく聞きます。
 
しかし、静かな環境でないと勉強できないというのは、少し考えものです。逆に言えばそれは集中力がないことでもあります。人の声、物音、BGM、いろいろな雑音の中で勉強できる集中力を身につけることも大切なことです。
 
デメリットとしては、一緒に勉強している人とおしゃべりしてばかりで、勉強ができないということ。これでは本末転倒なので、お互いにどんなことをどれくらい勉強するのか目標を設定すると良いでしょう。
 

電車・バスでの勉強は覚えたことの確認

最後に、通学や移動の時の電車やバスでの勉強です。当然、難しい内容やたくさんのことをここでしようと思ってはいけません。20分程度のちょっとした移動時間なら、勉強へのやる気も起こりやすいので、そういう面では勉強に向いています。
 
限られたスペースで、雑音の中での勉強になるので、英単語や歴史などの暗記事項の確認に向いています。また、一から覚えるよりも、覚えたかどうかを確認する内容が向いています。

また、勉強というよりは、本を読むなど、普段できないことをするのも良いでしょう。

一方で、成績が優秀な人の中には、電車やバスでは何も勉強しないという人もいます。音楽を聴いたり友だちとしゃべったり、リラックスする場所だと割り切っているのです。ただし、これは普段勉強しているからこそできること。

通学する時間をテスト勉強のメインにしている人は、本末転倒なので、そのような意識を改めましょう。
 
ここで紹介した場所で勉強する場合は、くれぐれも、周りの人の迷惑にならないように、マナーや安全確認も大切にしましょう。


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