目標設定の大切さ

「合格」とか「必勝」とか言われても、いまいちピンと来ませんね。目標を立てるにはコツがあったのです。

「合格」とか「必勝」とか言われても、いまいちピンと来ませんね。目標を立てるにはコツがあったのです。

万里の長城がどのように造られたか知っていますか? トンネル工事のように両端から順に造っていき、最後に一本につなげる、という造り方ではありません。

まず、全体をいくつもの区間に分けます。それぞれの区間を、作業員がチームで造ります。そして、担当した区間が完成すると、別の区間へと移動し、また同じ作業を繰り返すのです。あの壮大な万里の長城も、こうやって少しずつ造っては移動しての繰り返しだったのです。全体から見て、それがたとえ一部分であっても、「完成した」という達成感を味わうことで、やる気につながるのです。

千里の道も、一歩から。

「ただ何となくやる」だけでは、人は意欲がわかないもの。だからこそ、何か目的意識を持って取り組むことが大切なのです。ましてや、勉強という多少なりとも苦難を伴うことであれば、なおさらですね。

最終的なゴールは、あくまでも「長期」の目標

目標と一言で言っても、「志望校に合格する」「英検○級に合格する」から、「フルマラソンを完走する」など、人によってまちまちですね。共通しているのは、最終的なゴールが目標になることです。ただし、これはあくまでも長期的な目標の話。

「志望校に合格しよう」とただスローガンのように唱えていても、志望校に合格することはできません。そのためには、毎日、少しずつでも良いので勉強することが大切です。長期の目標を達成するためには、具体的な目標(=短期目標)を設定する必要があります。

短期目標=1日単位でできる目標

例えば、「英検○級に合格する」という目標を立てたとします。これは長期目標です。では、この長期目標を達成するために、具体的にどのような短期目標を立てたらよいでしょうか。

・1日○ページ問題集を解く
・毎日単語帳を4ページ進める
などがありますね。

問題集や単語帳を解く場合なら、試験までの日にちを逆算して、1日あたり何ページやれば良いかを計算します。

例えば、80ページの単語帳を20日間でやろうと思ったら、80÷20=4ページとなるわけです。欲を言えば、単語帳を一回りやったあともう一度おさらいする方が効果的なので、少し余裕を持たせて1日5ページずつやります。これだと16日間で終わるので、残りの4日間で、毎日20ページずつさっとおさらいします。

このように、目標達成までの日数で日割り計算して、1日あたりどれくらいやればよいかを計算して、目標とする方法は、コツコツ仕事をこなせる人がよくやる方法です。

自信につながる目標を立てよう

東大生が教える!勉強が好きになる子どもの育て方

東大生が教える!勉強が好きになる子どもの育て方

せっかく目標を設定しても、それが達成できなければ意味がありません。よくある失敗の典型例が、最初から達成が困難な目標を設定してしまうケースです。目標は高い方がよいとはいいますが、それはあくまでも長期目標のこと。

そもそも、目標を設定してやる以上は、今より難しいことを目指しているはずです。ですから、目標は達成可能な範囲のことで構わないのです。

目標を設定するときの目安として、

・苦手なことを克服する場合
→達成率8~9割くらいのやさしいこと

・得意なことをさらに得意にする場合
→達成率5~6割くらいの難しめのこと

が挙げられます。

例えば、苦手な数学を克服したかったら中学数学や小学算数まで、同じく英語を克服したかったら中1の英語にまでさかのぼってでも、簡単なドリルや問題集をやるのです。こうすることで、基礎基本をおさらいすると同時に、「できた!」という成功体験を味わえるため、次のステップへとつながるのです。

一方で、英検2級や準1級など、ハイレベルなことに挑戦しようと思っているのなら、やや難しめの課題に挑戦します。過去問などがその典型ですね。とはいえ、過去問を解いてみて半分も正解できないようであれば、それは考えもの。無理に続けても、やる気や自信を失うことにつながったり、途中であきらめてしまうことになったりするかもしれません。そういう場合は、十分な基礎ができるまでワンランクレベルを落とした問題集や参考書をしっかりと解きましょう。

■All About関連記事
子どものやる気には成功体験がカギだった

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。