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英検1級まで「あと1点」届かず……“奇跡をイメージ”し、不合格を乗り越えた72歳のポジティブ思考

あと1点で不合格……そんな絶望を味わっても、英検1級を目指す72歳の挑戦は止まりませんでした。なぜ彼は諦めなかったのか? 足掛け2年、5回のチャレンジの全貌を明かしながら、そのマインドに迫ります。※サムネイル画像:PIXTA

All About 編集部

不合格を乗り越えた72歳のポジティブ思考 ※画像出典:PIXTA
不合格を乗り越えた72歳のポジティブ思考 ※画像出典:PIXTA

「勉強しなきゃ」と思っても長続きしない……と悩む人におすすめなのが、江田信久さんの著書『才能やセンスは必要ない 72歳で英検1級とれた人がやっていた独学法』です。

本書では70歳から2年間の挑戦を経て、72歳で英検1級をつかんだ男性の勉強法をご紹介。今回は本書から一部を抜粋し、合格までのチャレンジの軌跡をご紹介します。

70代という年齢、重なる不合格、そして「あと1点」の壁。普通なら心が折れる場面で、なぜ彼は歩みを止めなかったのか? 失敗を乗り越えていく72歳シニアの堅実なマインドを学んでみませんか。

目次

何度も挑戦し味わった"不合格"

英検は、5月下旬から7月中旬にかけて実施される「第1回」、9月下旬から11月下旬にかけて実施される「第2回」、翌年1月中旬から3月上旬にかけて実施される「第3回」と、毎年度3回、受験のチャンスが訪れます。

私は、最初のチャレンジから毎回受験したわけではありません。次のように、勉強不足のための見送りや、試験中の体調不良による棄権を除外して、計5回、足掛け2年で合格に到達することができました。

一次試験の合格点は2028点(2550点満点)、二次試験の合格点は602点(850点満点)です。ざっと、私の受験体験を振り返ってみます。

  • 2022年度(第1回)

    チャレンジ1回目→不合格(一次試験1951/2550点)

  • 2022年度(第2回)

    チャレンジ2回目→不合格(一次試験1983/2550点)

  • 2022年度(第3回)

    勉強不足、準備不足のため受験自体を見送り

  • 2023年度(第1回)

    チャレンジ3回目→不合格(一次試験2021/2550点)

  • 2023年度(第2回)

    チャレンジ4回目→不合格(一次試験2027/2550点)

  • 2023年度(第3回)

    チャレンジ幻の5回目→気合いを入れすぎて試験中に体調不良となり棄権したため、これはノーカウントにしています

  • 2024年度(第1回)

    チャレンジ5回目→合格(一次試験2035/2550点、二次試験624/850点)

チャレンジ1回目の2022年度の第1回の一次試験は、力試しで受験したので、当然不合格。落ちて当然の状況だったので、まったく悔しくありませんでした。受験したことによっていくつか得ることがあり、それをその後の勉強に活かしていったことは、すでにお伝えしたとおりです。

事実上の1回目のチャレンジ(2回目)となった2022年度の第2回の一次試験は、1983点で不合格でした。残念な気持ちにはなりましたが、「ここで受かるほど甘くはない」とも思っていたので、大きなショックを受けることはありませんでした。

相変わらずリスニングが足を引っ張っている状況でしたが、それ以外の英語力については、着実に上がっている実感が持てたと記憶しています。

土台固めに励み挑んだ次の挑戦

ただ、「まだまだゴールには到底遠い」「付け焼き刃の勉強では歯が立たない。やみくもに受験するのはやめよう」そのように感じたので、2022年度の第3回はパスしました。コツコツと土台固めに励み、「その次の機会」を見据えました。

そして、チャレンジ3回目の2023年度の第1回で、成績は飛躍的に上昇しました。一次試験の合格点の2028点にあと7点に迫る、2021点を取ることができたのです。

惜しい。けれども、不合格は不合格。悔しさとうれしさが混在する感情が去来し、「あともう少し」「次こそは」「自分ならできる」と気合いが入りました。迎えたチャレンジ4回目の2023年度の第2回。このときは、ポジティブ思考の私でも大きく落胆しましたね。

一次試験の得点は、2027点。なんと、合格点にわずか1点だけ足りなかったのです。

おまけやサービスはありません。紛れもない不合格です。「神様、どうして……」と、途方に暮れる私の姿を、ありありと想像できるのではないでしょうか。結果通知を見たあとはしばらく動くことができず、1週間ほど勉強の手が止まってしまいました。ピンと張りつめていた集中の糸が、プツンと切れてもおかしくない状況でした。

「ここでやめたら、もったいない」精神

しかしこのとき、私の視界にふとあるものの姿が入りこむことによって、ハッとさせられました。(略)登山に見立てていた、英検1級合格への挑戦。一次試験突破まであと1点ということは、9合目くらいまで到達したと考えていいでしょう。私は思いました。

「ここでやめたら、もったいない。ここまできたら、やめられない。もしもやめたら、残りの人生をずっと後悔しながら過ごすことになる。本物の登山は死ぬ可能性があるけれど、英語の勉強で死ぬことはない。このまま続けていたら、いつか必ず山頂まで登りきることができる。絶対やりきる」

2024年度の第1回、私にとってのチャレンジ5回目は、平常心で、自信を持って臨むことができました。そして、それまでの努力が実を結んで一次試験に合格。返す刀で、二次試験にも一発で合格。最終的な私の成績は、こんな感じでした。

【一次試験】(2035/2550点)

Reading(679/850点)

Listening(686/850点)

Writing(670/850点)

【二次試験】(624/850点)

最終的には、一番苦手だったリスニングの得点が上がったことが合格の大きな助けになってくれました。(中略)登山に見立ててスタートさせた私の英検1級合格物語は、紆余曲折がありながらも無事に山頂に到達し、大団円を迎えることになったのです。

英語を専門としているわけでもない72歳の高齢者。この英検1級合格は、奇跡に近いことなのかもしれません。

でも、成功をイメージし続ける気持ちが、その奇跡を起こしました。特別な才能を持ち合わせない、人並みの人生を歩んできた私にできたのです。きっとみなさんも、同じようなことができると思います。

 

江田 信久(えだ・のぶひさ)
山形県在住の73歳。70歳を迎えた際、「何か新しいことをやってみよう!」と一念発起、突如、英検1級を目指して猛勉強を開始する。仕事の傍ら、毎日コツコツと学習を重ね、2年かけて英検1級を取得。その喜びを動画にしてYouTubeにアップしたところ多くの反響を呼び、YouTuberとのコラボ動画にも出演した。現在は、かつて吃音に苦しんだ経験をもとに、「さわやかカウンセリング」にてオンラインで吃音の改善指導をしている。

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