初心者でも失敗知らず! ズパゲッティリボンのベビーニット帽
編み図もゲージも不要で頭の大きさに合わせて作ることができる、失敗なしのニット帽を編みましょう。太めのズパゲッティリボンでざくざく編んでいけるので、初心者さんでもチャレンジしやすい編み方です。今回はベビー用サイズで作りますが、はじめの作り目の数を変えれば、大人用にもなります。
<目次>
帽子に必要なもの・道具
完成サイズ 頭囲40cm- ズパゲッティリボンXL 65g(一巻きは250g)
- かぎ針12mm
- ハサミ
ズパゲッティリボンはリリヤン状になった伸縮性のある軽い糸がおすすめ。ベビー用にもぴったりです。
かぎ針は12号ではなく、12mmという大きさを選んでください
続いて、編みかたをご紹介します。
ズパゲッティリボンを使ったニット帽の作り方……編み方基本
糸端10cmのところから編み始めます。まずはくさり編みを編み、眉間~耳の上~後頭部~耳の上~眉間のあたりにぐるりと回して、大きさを合わせます。少し引っ張り気味に。目の数は偶数にしてください。
≫≫くさり編みに関してはコチラ
<ポイント>
この始めのくさり編みでサイズが決まります。くさり編みより被り口が大きくなることはありません。実際に頭に当てることで、ぴったりのサイズができます。最後に目を減らすのに偶数が編みやすいです。
サイズが実測できない場合は、以下もご参考ください。
※ 個人差がありますのであくまでも目安です
<ベビーの月齢 帽子のサイズ>
0~3ヶ月 40~42cm
3~6ヶ月 42~44cm
6ヶ月~1歳 44~46cm
1歳~1歳半 46~48cm
<キッズ用帽子のサイズ>
2歳 48cm
4歳 50cm
6歳 52cm
今回は、40cmの完成サイズで24目のくさり編みから編み始めました。
頭に合わせた大きさのくさり編みの作り目ができたら、1段めを編みます。
作り目からこま編みを編みはじめる
作り目ができたら、くさり編みに針を入れて、こま編みをはじめます。≫≫こま編みのしかた(動画)はコチラ
<ポイント>
くさりめは長い状態のままで、こま編みを始めましょう。ここではまだ輪にしないでください。細い状態で輪にすると、捻れてしまうことが多く、失敗の一要因です。
作り目24目めに針を入れたところ。こま編みの1目めになります。
くさり編みひと目ひと目に1つずつこま編みを編みます。24目編めたところ
- 24目のくさり編み(作り目)が編めたら、立ち上がりのくさり編みを1目編む。
- 水色の○印の所に針を入れる
- 針を入れたら、指にかかっている糸を下からすくい上げるようにして、フックに糸をかける。
- 目の手前に糸を引き出す
- 針にかかる糸が2本になる。更に糸を掛けて、2本を引き抜く。
- こま編みが1目編めました。
- 続けて、くさり編みのひと目ひと目にひとつずつこま編みを編みます。24目、こま編みが編めました。
輪にして2段めを編み始める・段変わりのやり方
1段めが目数分編めたら、輪にします。 一目めの鎖状に見える2本の糸の下の穴に針を入れ、糸を掛けてきて、針に掛かっている糸も全て引き抜きます。これを「段の終わりの引き抜き」と言います。毎段必ずおこなってください。
<ポイント>
細編みの一目めの頭に針を入れてください。
(目の頭とは、鎖状に見える2本のことを言い、その下に針を入れます)
掛けてきた糸は、そのまま引き抜くこと。引き抜いた後は、針に掛かっている糸は1本になります。 編み始めの繋がっていない部分は、全て編み終わってから糸始末をしますので、ここではそのままにしておきます。
2段めを編み始めるので、くさり編みを1目します。これを「立ち上がり」と呼び、毎段必要です。 続けて、同じ穴に2段めの細編み1目めを編みます。 <ポイント>
1目めのこま編みを編む穴は、引き抜きをした目と同じところです。
2段目を編み終えたら、1段目の終わりと同じく、細編みの1目め(印)に針を入れ、糸を引き抜き、くさり編みをひとつしましょう。 <段の終わり方と始め方で注意したいポイント>
- 最後の細編みの目の頭まで編む
- ひき抜きは、編まない
- 立ち上がりのくさり目も編まない
- 一目めに針を入れ、引き抜きをする
数段同じように編み進めましょう。
深さの決め方・減らし目のやり方・トップの絞り方
まずは帽子の深さを決めます。編みはじめの縁を、目と眉毛の間に合わせ、編んでいる段が、頭のてっぺんと同じ高さになったら、次の段から減らし目をして、トップ部分を作ります。
増減なしの終わりは、ここ!ここから減らし目を始める
- 細編みと同じように、目に針を入れ、糸を引き出してきたら、隣の目に移って、同じく糸を引き出す
- 針にかかっている糸が3本になったら、もう一度糸をかけて全て引き抜く
次の段も全ての目を減らします。6目になります。 1段の目数が、10目より少なくなったら、編み終わりです。編み始めより1/4の目数になっているでしょう。糸は20cm残して切ってください。
かぎ針で編むニット帽のトップの絞り方
トップを絞るために、かぎ針を使って印のところに糸を通して行きます。 全ての目に糸が通ったら、糸が止まるまで引っ張って絞りましょう。 絞り切ったら、編み地の裏側に糸を出し、糸始末をします。≫≫糸始末のしかたは、こちらを参照ください
最後に、編み始めの始末をします。矢印の通りに糸を通して、裏側で糸始末をします。
まとめ
編み図記号が読めなくても、ゲージを知らなくても、帽子が編めましたね。上手に作るポイントはこの3つです
- 伸縮性のある柔らかく軽い糸を選ぶ
- 編み始めの長さを頭周りに合わせる
- 頭のてっぺんと同じ高さになるまで編む
そして一番大事なことは、ベビーちゃんの可愛い頭を包み込むイメージで細編みをしてみてください。そうすると編み地が柔らかくなり、被りやすい帽子になります。
編み始めのくさり編みを増やして、深めにすれば大人用の折返しの帽子も編めます。色々アレンジしてみてくださいね。
失敗知らずというタイトルですが、被れない帽子ができそうになったら、潔く解きましょう! そのほうが絶対に綺麗に仕上がります。編み物の気軽にお直しできる利点でもあります。
今回の帽子のサイズ:頭囲40cm
▼編み数▼
9段目-6目 減らし目をします
8段目-12目 減らし目をします
7段目-24目
・
・増減なし24目
・
2段目 輪にする
1段目 作り目のくさり編み24目編み、こま編み24目編む
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