自炊よりおいしい? コンビニの魚惣菜に注目!
一人暮らしでは食べにくいのが魚料理。でも、コンビニ惣菜なら、もっと手軽に食べられるかも!?
コンビニエンスストアに限らず、魚の惣菜といえば、値段が高いわりに味がイマイチな印象がありました。でも、最近はコンビニ各社魚の惣菜に力を入れていて、種類も増え、味も格段に良くなっているんだとか。
一人暮らしでは食べる機会が少なくなりがちな魚料理。過去のガイド記事「一人暮らしでも、ちゃんと魚を食べるコツ」では、魚を食べるための手軽な調理方法をご紹介しましたが、コンビニの魚惣菜なら、もっと簡単に魚が食べられるかも。そこで今回は大手コンビニ3社(セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン)の魚惣菜を調べてみました。
コンビニの魚惣菜、種類や値段を調べてみた
魚の種類も調理法も様々な魚惣菜が揃うコンビニエンスストア
■セブンイレブン
「さばの塩焼」「さばのみぞれ煮」「さばの味噌煮」「ぶりの照り焼」「ほっけの塩焼」「いわしの生姜煮」「天然紅鮭の塩焼」「銀鮭の塩焼」「さわらの西京焼」「かれいの煮付」「子持ち焼ししゃも」の11種類。値段は最も安いのが「さばのみぞれ煮」「さばの味噌煮」が198円(税込)で、高いのが「ほっけの塩焼」「天然紅鮭の塩焼」「かれいの煮付」で300円(税込)となっており、いずれも200~300円前後で買えて手頃です。魚の種類も豊富で、選びがいがあります。
ただし、すべての種類が揃っているかは店舗や時間帯等によります。私が自宅近辺(東京23区内)の3店舗のセブンイレブンを回ったところ、どこも10品前後が並んでいました。
■ファミリーマート
「さんまの塩焼き」「ほっけの塩焼き」「さばの塩焼き」「銀鮭の塩焼き」「さばの味噌煮」の5種類。値段は「さんまの塩焼き」が220円(税込)で最も安く、「ほっけの塩焼き」が306円(税込)で高いものでした。価格帯は変わりがありませんが、セブンイレブンと比べると、ファミリーマート商品の品揃えは少ないです。
また、実際に自宅近辺の2店舗を回ったところ、1店舗は「銀鮭の塩焼き」のみ、もう1店舗も「銀鮭の塩焼き」と「さばの塩焼き」のみ販売されていました。
■ローソン
「ぶりの照焼」「いわしの生姜煮」「縞ほっけの塩焼」「さわら西京焼」「カレイの煮付」「いわしの梅煮」「赤魚の煮付」「さばの塩焼」「紅鮭の塩焼」「子持ちししゃも」の10種類。値段は「子持ちししゃも」が198円(税込)と安く、「ぶりの照焼」「縞ほっけの塩焼」「さわら西京焼」「カレイの煮付」「赤魚の煮付」「紅鮭の塩焼」が298円(税込)と高いものでした。セブンイレブンとほぼ変わらない品数で、魚の種類も豊富。どこもさば・鮭・ほっけは定番ですが、あとは食べたい魚や調理法で選ぶというのもよさそうです。
実際の店舗2店舗回りましたが、どちらもすべての商品が並んでいました。ただ、ある店舗ではサイトに記載されていない「さばの味噌煮」も発見しました。
コスパがいいのはどっち? コンビニ惣菜と自炊を比較してみた
魚料理も自炊をした方が安く済みそうですが、実際のところはどうなのでしょうか?
まず、コンビニ惣菜はセブンイレブン・ファミリーマート・ローソンでそれぞれ税込価格で、280円(関東、静岡、近畿)・278円・225円です。平均すると、261円です。
自炊の場合、魚を購入する店舗によって金額は大きく変わってきますが、今回は大手スーパー・西友ネットスーパー「SEIYUドットコム」の商品の値段(2018年3月27日現在)を例にとって計算してみます。「塩さばフィーレ3枚入り」が307円(税込)で、1枚あたりは約102円です。
フライパン用ホイルを使った場合、「クックパー フライパン用ホイル(3m)」が167円で、1回に使用するのが30cmだとして、1回あたり約17円なので、合計で102+17=約119円となります。
さらに、使い捨て焼き魚調理器具を使った場合、「クックパーレンジで焼き魚ボックス1切れ用(4ボックス入)」が168円で、1回あたり42円なので、合計で102+42=約144円となります。
コンビニ魚惣菜は、自炊したときよりも142円(フライパン用ホイルを使った場合)、または117円(使い捨て焼き魚調理器具を使った場合)高くつくため、たしかに割高感はあります。ただし、ほとんどの惣菜が電子レンジで1分程度加熱するだけ、他に調理器具もいらず、洗い物やニオイの心配もないことを考えると、それほど高くは感じないかもしれません。
また、さばや鮭、いわしなどは比較的安く売られていますが、カレイやさわら、ぶりなどは、スーパーの店頭でも調理前で一切れ200~300円する場合が多いです(地域や店舗によります)。そうなると、調味料やその手間を考えれば、コンビニ惣菜の方がコスパよしの場合もあります。
コンビニ3社の「焼き鮭」食べ比べてみた
セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンの「焼き鮭」食べ比べてみました
■セブンイレブン「天然紅鮭の塩焼」289円(税込・東京)
セブンイレブン「天然紅鮭の塩焼」
「これは焼き魚」というのが1口目の感想。身は硬くなく、柔らかすぎず、魚の旨みある脂もしっかりと残っています。塩加減もちょうどよく、ご飯がよくすすむ味です。個人的には、3社の中で一番好みの味でした。
■ファミリーマート「銀鮭の塩焼き」278円(税込)
ファミリーマート「銀鮭の塩焼き」
セブンイレブンと鮭の種類が違った銀鮭のせいか、薄くてより柔らかい身をしています。そして、しっかりと脂が乗っていて、とろけるような舌触り。また、何より皮が香ばしく焼き上がっていて、電子レンジで加熱しただけとは思えません。塩加減は弱めで、魚の脂が好きな人におすすめです。
■ローソン「紅鮭の塩焼」298円(税込)
ローソン「紅鮭の塩焼」
魚を焼いたときの香ばしさが強く、塩が強めの焼き鮭です。そのままで食べるよりはご飯とともに口に入れたい塩気の強さですが、これがおいしいという人も間違いなくいるはず。噛み応えがしっかりとしていて、見た目小さく見えましたが、満足感がありました。
結局のところ、コンビニ魚惣菜はあり?なし?
コンビニの魚惣菜にご飯と味噌汁を添えれば、安くても、ちゃんとした一汁三菜のご飯になります
焼き鮭以外にも気になった商品をいくつか(「さばの味噌煮」「かれいの煮付」など)試食してみましたが、どれも電子レンジで加熱しただけの惣菜とは思えないおいしさ。自炊でこのレベルの調理をするのは、食材の善し悪しを見分けたり、調味料を揃えたり、きちんと下ごしらえをしたりとった手順を踏まえないと、なかなか難しいです。
一人暮らしの方で、たまには魚を食べたいというのであれば、コンビニ魚惣菜で手軽に食べる方がラクな上に、間違いないおいしさといえるのではないでしょうか。これにご飯と味噌汁を添えれば、500円以下で一汁一菜のご飯となり、外食よりリーズナブルです。
また、価格・味と同時に魅力的なのが賞味期限です。今回各コンビニで買った魚惣菜の中で、最も賞味期限が長かったのがローソン「紅鮭の塩焼」。購入日が3月22日の惣菜の賞味期限が4月3日(下の写真)なので、なんと10日以上。買い置きしておけるというのは一人暮らしにとても有難いです。
魚なのに賞味期限が一週間以上あるのは嬉しいです
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