鍋キューブシリーズ、その種類と値段は?

鍋キューブシリーズ

一人分から簡単に作れる鍋の素・鍋キューブ。固形キューブなのが特徴です

鍋キューブシリーズ」は、味の素から発売されている鍋つゆの素です。固形の調味料で、一人分の鍋ができるとうたわれています。鍋以外の料理レシピにも応用できるのも嬉しいところです。また、鍋つゆの素は液体のものが多いですが、固形でコンパクトなのは魅力。汚れにくく扱いやすいです。

ガイド記事「新味登場!プチッと鍋シリーズ全9種徹底食べ比べレポ」では、エバラ食品による「プチッと鍋シリーズ」の食べ比べをしましたが、現在のところ、一人分の鍋つゆの素では「プチッと鍋」と「鍋キューブ」が二大勢力となっています。2013年執筆の記事「今人気!一人鍋つゆの素、食べ比べレポート」では4種類のみだった鍋キューブは、2018年1月時点では全8種類。さらに、現在はLOHACOのみで先行発売されているトムヤム味も合わせると、9種類となっています。

まずは、それらの価格をチェックしてみましょう。なお、価格はガイドが購入時のもので、店舗や時期によって異なる場合があります。

■鶏だし・うま塩(固形キューブ7.3g×8個) 293円(1食分36.6円)
■濃厚白湯(固形キューブ9.1g×8個) 293円(1食分36.6円)
■寄せ鍋しょうゆ(固形キューブ8.3g×8個) 293円(1食分36.6円)
■10種の野菜だし鍋(固形キューブ9.0g×8個) 293円(1食分36.6円)
■ピリ辛キムチ(固形キューブ9.5g×8個) 293円(1食分36.6円)
■とんこつ味噌(固形キューブ9.7g×8個) 293円(1食分36.6円)
■まろやか豆乳鍋(固形キューブ9.6g×8個) 293円(1食分36.6円)
■スープカレー鍋(固形キューブ9.6g×8個) 293円(1食分36.6円)
■トムヤム味(固形キューブ9.6g×6個) 308円(1食分51.3円)

鍋キューブは、先行発売中のトムヤム味を除き、すべて同じ価格で同じ個数のキューブが入っていたため、一食当たりの値段はどの味でも変わりません。

「鍋キューブシリーズ」全8種類の食べ比べ!

鍋キューブシリーズ

鍋キューブシリーズ8種類を食べ比べしてみました

「鍋キューブ」8種類すべての固形キューブを規定量の水とともに火にかけ、具のないスープの状態で実食し、ガイド個人の感想をまとめました。

■鶏だし・うま塩
半透明の白濁したスープですが、あまり香りは強くありません。よく鼻を近づけると、鶏特有の香りがふんわりとします。口にしたときに、鶏のくさみを若干感じますが、それほど強くはないので、食材と一緒に煮たら消えてしまうのではないか、と思われます。いわゆる化学調味料のうまみ感がありますが、ちょっぴり濃いめの味で、どんどん進んでしまいそうです。

■濃厚白湯
白濁したスープで、鶏だし・うま塩より濃いベージュ色。香りは強くありませんが、ほのかに豚骨ラーメンのような香りがします。味は、優しいとんこつスープといった印象。最後にニンニクの香りが口に残ります。

プチッと鍋シリーズにも「濃厚白湯鍋」という味がありましたが、同じ名前でも味は別モノ。プチッと鍋はチキンスープなので、むしろ「鶏だし・うま塩」に近い味でした。鍋キューブはチキンも入ってはいますが、ポークの味と香りが強く、プチッと鍋の「とんこつしょうゆ鍋」に近い印象です。いずれもプチッと鍋よりも鍋キューブの方が脂っぽさが少なくて、さらりとしています。

■寄せ鍋しょうゆ
濁った茶色のスープで、生姜と醤油の香りがします。ホタテの出汁を使った柔らかな丸い味わいで、中華スープのような味がします。おいしいですが、寄せ鍋というと和風出汁の印象だったので、ちょっと肩すかしを食ったような気もします。魚介類によく合いそう。→寄せ鍋しょうゆを使って鍋料理作りました

プチッと鍋シリーズの「寄せ鍋」の方がカツオ出汁なので、私の印象では寄せ鍋らしいスープ。鍋キューブは寄せ鍋と言いつつ、変わり種の味に感じました。

■10種の野菜だし鍋
薄い茶色で、コンソメスープの香りがします。味も香り通りのコンソメ味。最後にニンニクと生姜の香りが口に広がります。味の素の商品なので、近くなってしまうのは当然かもしれませんが、「これならコンソメでもいいのでは?」と思ってしまうところ。食べ慣れているせいか、味はおいしいと思います。→10種の野菜だし鍋を使ってツナの炊き込みピラフ作りました

■ピリ辛キムチ
真っ赤なスープで、キムチのような酸味臭は少なく、まろやかなコチジャンのような香りがします。一口目で、とにかく辛い! あとからほのかな甘みと魚介系のうまみがやってきます。キムチらしい発酵臭はあまりなく、唐辛子の辛さが強いスープ。ピリ辛どころか、激辛です。辛いものが好きな人にはおすすめ。→ピリ辛キムチを使って豚キムチ作りました

プチッと鍋シリーズの「キムチ鍋」はよりキムチらしい香りがしていましたが、辛さは控えめでした。一方、鍋キューブは辛さが強い。どちらがいいかは辛いものが好きかどうかで選ぶといいかもしれません。

■とんこつ味噌
赤っぽい茶色のスープで、とんこつの香りは少なく、なぜかスナック菓子のような香りがします。味は予想と違い、とんこつ感があまりなく、味噌味が強い印象。もっととんこつらしい香りと味をイメージしていたので、ちょっと物足りなさがあります。ややジャンキーな味わいで、好みが分かれる気がします。私はあまり好きではありません。

プチッと鍋シリーズの「とんこつしょうゆ鍋」「とんこつ塩鍋」は、とんこつらしい香りと味がしたので、鍋キューブは名前にそぐわない印象があります。ただの「味噌」であれば、納得だったかも。

■まろやか豆乳鍋
白濁したスープで、やや粉っぽさがあります。昆布の香りと、ごまは入っていないのに、ごまのような香りがします。昆布とチキンの出汁が強く、パウダーミルクのような風味が少し。ごまのような香りと味を感じます。まろやかな出汁ですが、豆乳の味は薄く、本当に入っているのかと疑問になるほど。

プチッと鍋シリーズの「豆乳ごま鍋」は自然な豆乳とごまの味とうまみを感じましたが、鍋キューブは化学調味料のうまみが強く、豆乳らしさもなくて、少し残念でした。

■スープカレー鍋
カレーの色と香りがするスープ。普通のルーよりもスパイシーさがあって、さらさらしています。その名の通り、スープカレーのような濃度です。普通のルーのカレーと比べると、うまみが強く出汁がしっかりと入っていることがわかります。ただ、カレールーやカレー粉があるなら、あえて買わなくてもいいかも。

LOHACO先行発売、トムヤム味の試食

鍋キューブ・トムヤム味

現在のところ、LOHACOのみで入手可能なトムヤム味。タイ料理好きな方は気になるかも

上記8種類はオンラインショップやスーパー等で購入できますが、2018年1月24日現在、LOHACOのみでの発売となっているのがトムヤム味です。トムヤム味の鍋とは、なかなかに斬新。こちらも試食をしてみました。
鍋キューブ・トムヤム味

独特なトムヤムクンのあの香りが広がります

朱色でさらさらとしたスープで、独特の酸味のある香りが漂っています。見た目と香りはタイ料理で食べられるトムヤムクンと同じようですが、味もまさしく。トムヤムクンならではの香辛料の香りとうまみ、酸味、そして強めの辛さがあります。かなり本格的な味わいなのではないでしょうか。トムヤムクン自体が好みがわかれる食べ物ではありますが、タイ料理好きな人には喜ばれそうです。
トムヤムラーメン

茹でた中華麺を入れれば、トムヤムラーメンの完成。簡単でリーズナブルです

鍋にするのもおいしそうですが、シンプルにトムヤムクンを作ったり、トムヤムヌードルにしたりするのにも便利そう。トムヤムクンの素というものも各種メーカーから販売されていますが、鍋キューブであれば、一食あたり51.3円なので、かなりリーズナブル。一食当たりにすると、瓶詰でよりリーズナブルな商品もありますが、瓶を開けてしまったあと、簡単に食べきれない一人暮らしにとっては、鍋キューブの方が使い勝手がよさそうです。

実際に鍋キューブでトムヤムラーメンを作ってみましたが、味も本格派で大満足。おうちで手軽にトムヤム味を味わいたい人にはおすすめです。


鍋キューブで鍋、炊き込みご飯、炒め物を作ってみた

鍋キューブは鍋料理はもちろん、煮物や麺料理、スープ、炊き込みご飯や炒め物にも使えるとあります。固形スープの素と思えば、鍋に限らない料理にも使うことができそうです。鍋料理だけでは飽きてしまったときに、アレンジしてみるのも楽しいです。

■「寄せ鍋しょうゆ」を使って、鍋料理
まずは鍋料理。「寄せ鍋しょうゆ」を使ってみました。
鍋キューブ・寄せ鍋しょうゆ

お好みの具材で手軽に鍋料理。うまみや味がしっかりしているので、具が少なくてもおいしく食べられます

スープだけの食べ比べでも感じたとおり、和風というより中華風の寄せ鍋。肉や魚などのたんぱく質を入れなくても、しっかりうまみや味がついているのでおいしいですが、寄せ鍋なら、もうちょっとあっさり食べたい感も。野菜だけで煮込んでも、物足りなく食べられそうなので、カロリーを気にする方にはいいかもしれません。〆に雑炊をしましたが、うまみが強くて、満足感がありました。

■「ピリ辛キムチ」を使って、キムチなしで豚キムチ
「キムチはおいしい。でも、一人暮らしだとキムチを買っても食べきれない」という人も少なくありません。鍋キューブは炒め物にも使えるとのことだったので、キムチなしで豚キムチを作ってみました。
鍋キューブ・ピリ辛キムチ

色は薄いですが、しっかりと豚キムチの味。キムチがなくても、キムチ料理が作れます

豚バラ肉と白菜、もやしを炒めて、火が通ったら、砕いた鍋キューブ・ピリ辛キムチを入れます。固形なので、手では砕けないですが、包丁やキッチンばさみで簡単に崩せます。フライパンに入れると、すぐに溶けて、全体に馴染みます。キムチならではの漬物的な食感は足りないですが、味はちゃんと豚キムチ。スープで試食したときはキムチならではの酸味が足りないように思いましたが、普通のキムチでも加熱すると酸味は減るので、あまり気になりません。キムチチャーハンやキムチスープなども、鍋キューブがあれば、キムチなしで簡単に作れそうです。

■「10種の野菜だし鍋」を使って、ツナの炊き込みピラフ
スープでの試食で「10種の野菜だし鍋」は味の素のコンソメによく似ていると感じました。コンソメを使って炊き込みピラフを作ることが多いので、比較の意味も込めて、ツナ缶を使った炊き込みピラフを作ってみました。
鍋キューブ・10種の野菜だし鍋

コンソメに似ていると思いましたが、炊き込みご飯にしてみると、いろんな野菜の風味をしっかり感じます

米とツナ缶、冷凍ミックスベジタブルと、砕いた鍋キューブ・10種の野菜だし鍋を炊飯釜に入れて、炊飯器で普通に炊きました。炊いている途中から、香ばしいようなおいしい香りがしてきて、コンソメで作るときとは違う様子です。たくさんの野菜と一緒に炊き込んだような複雑なうまみ。スープで試食したときは「コンソメと同じでは?」と思っていましたが、違いました。コンソメで作るときよりもおいしいです。

ただ、残念なのは、キューブを砕いたけれど、ちょっと大きめだったものは溶け残っていたところ。味に部分的なムラができてしまいました。炒めたときはスムーズに溶けたのですが、炊飯器で使うときはお湯などで溶いてから入れるひと手間が必要かもしれません。

プチッと鍋シリーズと鍋キューブ、どっちがいい?

鍋キューブシリーズ

固形スープの素と同じようにコンパクトで扱いやすいのが、鍋キューブの魅力

■保存しやすさ、扱いやすさは鍋キューブに軍配
鍋キューブのメリットは固形であること。保存するときにプチッと鍋シリーズはかさばります。鍋キューブはコンパクトで場所を取らず、保存しやすい。また、液体のプチッと鍋は、ポーションの中に液体が残ってしまい、掻き出してやらないと全部出ないことがありますが、鍋キューブは丸ごとポンと放り込めるので、その手間はありません。保存しやすさと使い勝手のよさは、鍋キューブが便利です。

■リーブナブルさも鍋キューブに軍配
プチッと鍋シリーズが味によって一食当たりの価格が41円から69円と幅がありましたが、トムヤム味を除いて、鍋キューブは価格が統一されている上に、リーズナブルなのは嬉しいところ。一食30円台であれば、調味料を揃えるよりも安さが際立ちます。

■鍋キューブには3種類入ったアソートがある
一人分から作れる鍋の素といっても、1袋に8個も入っていると、なかなか食べきれず、同じ味ばかり食べることになります。鍋キューブは定番の味である「寄せ鍋しょうゆ」「濃厚白湯」「鶏だし・うま塩」が6個ずつ合計18個入ったアソートパックがあるのが嬉しいところ。18個という数も一人暮らしには多いかもしれませんが、1袋買えば、いろいろな味が楽しめるのは便利です。

■個性的な味が多い鍋キューブ
寄せ鍋やキムチ鍋など定番もありますが、「スープカレー鍋」や「10種の野菜だし鍋」「トムヤム味」など個性的な味があるのも鍋キューブの特長ではないかと思います。一人分でも意外性のある味が試せるのが面白いです。

■和風ならプチッと鍋、洋風・中華風なら鍋キューブ
シリーズ全体の味の傾向としては、プチッと鍋はかつお出汁が効いた和風のものが多く、鍋キューブはチキンやポークの出汁が効いた洋風や中華風のものが多かったです。

■個人的には「プチッと鍋シリーズ」の味が好き
味には好みがあるので、どちらがいいとは一概には言いにくいですが、私の独断と偏見によると、プチッと鍋の味が好みです。どちらもおいしく食べられましたが、鍋キューブは固形にするためか、スープにざらつきがあり、一方プチッと鍋はさらりとなじんでいるように感じました。また、和風の鍋の方が好きということもあり、個人的にはプチッと鍋を買うことが多くなりそうです。

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