futsuken

仏検上級ってどんな内容?

フランス語関係の資格試験の中では一番人気のフランス語検定(仏検)。準2級以上の中級・上級試験は難しそう、というイメージが強いかと思いますが、試験を受けなくても、その内容を知ることはフランス語の実力を上げていくために必要な勉強法のヒントになります。

今回は、仏検準2、2、準1、1級の試験概要を知ることで、フランス語中級・上級の世界をのぞいてみましょう。

初学者から受けられる仏検5~3級が気になる方は、記事『フランス語検定(仏検)5・4・3級合格の学習ポイント』を参考にしてください。
 

音と綴り字の関係を完璧にしたい 準2級

目安となる勉強時間:300時間以上
語彙:2300語

日常生活での簡単なやりとりができるレベルになるのが準2級です。3級までも聞き取りの試験はありましたが、全体的に文法知識の総まとめといった感のある3級に対し、口頭の発信能力が問われ始めるのが準2級からになります。

実際のところ、この級から、口頭面接が二次試験として加わります。しかし、口頭試験の方はイラストを見て答えるような問題ですので、パターンを暗記し数回練習すればそれほど難しくはないでしょう。

さらに、口頭試験の影に隠れてあまり準備されないことが多いのですが、「書き取り」の試験が登場するのも準2級からです。口頭試験の練習より時間をかけて取り組みたいのは、どちらかといえばこの「書き取り」の練習。フランス語は、ある程度勉強が進んでくると音声で綴りが比較的容易に想像できる言語です。この段階で、綴り字記号の使い方を含め、音と綴り字の関係を完璧にしておくと2級へのステップアップが比較的楽になります。また、「言い換え」の問題も出てきますので、類義語をまとめて覚える習慣をつけるといいでしょう。

参考記事:  

日常会話や時事的な文章にも慣れていきたい 2級

目安となる勉強時間:400時間以上
語彙:3000語

日常生活で踏み込んだ内容でなければ、たいていのことがこなせるようになるのが2級レベルです。このあたりから、どんどん「使えるフランス語」を意識していきましょう。文法学習ではなく、日常会話でよく使われる表現や、言い換え表現などボキャブラリーをどんどん増やしていきましょう。日頃から、フランス語のニュースを聞いたり、仏仏辞典を積極的に使いこなしましょう。以下の記事を参考に、音声の勉強と仏仏辞典の使用を習慣づけてください。

参考記事:  

名詞化と作文力を鍛えて高度なフランス語を目指したい 準1級・1級


目安となる勉強時間:500時間以上(準1級)・600時間以上(1級)
語彙:5000語(準1級)・制限なし(1級)

いわゆる上級にあたる準1級、1級。このレベルになってくると、目安となる勉強時間などはあまり意味をなさなくなります。

準1級ですと一般的な内容であれば、自分の意見を述べ議論できるレベル、1級ですとアカデミックな場でのフランス語のプレゼンテーションや質疑応答などにも対応できるレベルとなります。

合格率も約20%(準1級)、約10%(1級)と難易度がかなりアップ。試験で取り扱われる内容も、政治・経済・文化・科学と多岐に渡るので、合格のためには、自分の苦手分野の語彙を強化する必要があります。

また、より高度なフランス語を目指して、比較的身近である形容詞や動詞を中心とした文ではなく、名詞を中心として文章を作ることが求められます。準1級・1級共に求められるスキルは共通していますが、この名詞化の問題は、準1級では、カッコ抜きで正解となる名詞を書けばいいのに対して、1級では文章全体を名詞中心に書き直すことが求められます。

準1級と1級の間には、求められる語彙数や二次面接時間でのスピーチの制限時間(準1級→7分、1級→9分)などに違いはありますが、方向性はほぼ同じとなっています。

いずれにしてもこれらの級は、ビジネスで使えるレベル以上のフランス語の実力をつけることを目指しますので、日常生活でフランス人と楽しくおしゃべりをしたい、また、日本語でも政治や経済の話はしない、といった方は、勉強の方向性が異なってくるかもしれません。

多様な分野についての教養や知識が求められるようになりますので、自分の進みたい方向と異なるという場合には、仏検上級狙いではなく、ネイティブとの会話や聞き取り能力をあげる勉強をするなど、違った勉強へとシフトしていくのもアリだと思います。

【関連記事】


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。