可能性を示す英単語のニュアンス

友人との約束やこれから展開するビジネスなどについて話すとき、日本語でも「きっと」「おそらく」「十中八九」「たぶん」のような可能性を表す言葉を、多用しますよね。

英語でも同じように、perhaps, maybe, probably, possiblyなどがよく使われます。ところが、日本では「多分=maybe」とだけ覚えられがちで、それぞれの単語のニュアンスを理解して使い分けることはあまり意識されていないようです。

でも、これらの単語はニュアンスがかなり違いますので、maybeばかり使っていると、ともすればネガティブなイメージを持たれたり、やる気があるのにそうでもないように思われたり、断ったつもりが伝わらなかったり……、とトラブルの元になります。
maybe

Maybe? Perhaps? Probably?


Maybeの可能性は高くない?!

「多分」の意味で一番よく使われる表現にmaybeが挙げられますが、ここで表現される可能性は何パーセントくらいだと思いますか?

企業向けのレッスンで私がこの質問を投げかけると、受講者の方からは70%とか80%という答えが多く返ってきます。70~80%となると、「多分」よりもむしろ「きっと」という感じに近く、かなり可能性が高い感じがしますよね。

ところが、実際のmaybeが表現する可能性は、それほど高くはありません。個人差はありますが、私の感覚としては40%くらいの可能性の時に使っています。時に、noを遠回しに言いたい時に使われるほど、確率の低い表現なのです。

MaybeはNoの代わりにも使われる

「英語では、なんでもはっきりとものを言う」……。

これは、日本人の間で最も大きな英語に関する「勘違い」の一つです。もちろん、言語の構造上、主語を伴わなければならなかったり、目的語を示さないといけなかったりする場合が多く、日本語ではあえて言葉にしない部分を言葉にすることはあります。

でも、だからと言って、なんでもyes,noをはっきりと言うのは幼いやり取りになり、はっきりとものを言う印象が強いアメリカ社会でさえ、穏やかなものの言い方がより良いとされています。

そんな時に、Noの代わりに便利に使われるのがmaybeです。

例えば、気が乗らない誘いをやんわりと断りたい時は、"Maybe next time"と言います。「今度また機会があれば」という感じですね。

40%くらいの確率ですから、「今度必ず会いましょう」と約束する感じで
nono

Noの代わりのmaybeもある

もなく、やんわりととりあえずのnoを伝えることが出来ます。

Maybeを使ったやり取り

"Could you help me?"(手伝ってくれますか?)
と聞かれた時に、実際に手伝えるかどうか自信がなかったり、確定できないと思ったりしたら、
"Maybe I can help you"(もしかしたら手伝えるかも)と答えれば良いですね。

"When shall we meet for tea?"
(いつお茶しましょうか?)
と聞かれた時、「月曜日なら確実だけど、もしかしたら火曜日も行けるかも」と答えたいなら、
"We can meet on Monday or maybe Tuesday"と言えば良いですね。

Maybeは他の単語と一緒に使おう

日本語でも「多分…」とだけ伝えるとぶっきらぼうな感じがするように、英語でも"Maybe..."とだけ言うと、あまりいい印象を与えません。

上のセクションでもご紹介したように、noの代わりに"Maybe next time"と言ったり、"...maybe Tuesday"のように、maybe単独では使っていません。

つい気軽に使いがちなmaybe。実はこのようなニュアンスで使われているのですね。「可能性の低さを示す」ことを踏まえて使うようにしていきましょう。


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