人疲れしやすいのは価値観が違うから? 人間関係に心を閉ざす前に……

人疲れしやすい人の対処法

人疲れしやすい人の対処法


友達、パートナー、職場、地域、親戚、親子……。私たちの周りにはたくさんの人間関係のつながりがあり、その数だけ人間関係のストレスも生じます。

たとえば、荒っぽい口調で注意をされた人は、「なぜそんなひどい言い方をされなければならないのだろう?」と不快に感じてしまうかもしれません。また、自分が人に悪く言われていたことを知ると、「他人は怖い。うっかり人を信じるものじゃない」と深く傷ついてしまう人もいるかもしれません。

とはいえ、人とのかかわりを遮断して生きていくことは不可能です。だからこそ、人間関係のストレに振り回されない技術を身に付ける必要があります。
   

価値観の違いを「認める技術」で人間関係が楽になる

人間関係のストレスから楽になるために、身につけたいコミュニケーション方法はたくさんあります。なかでも、お勧めしたいのが自他の価値観を「認める技術」です。

たとえば、他人の行動を不愉快に感じた時、人からされたことに傷ついた時には、「これは、その人の価値観による行動。自分の価値観とは違うから、不快に感じるんだな」というように互いの違いを認めてしまうと、人間関係はとても楽になります。

たとえば、荒っぽい言葉を使う人には「この人にとってはその言い方が自然で、話しやすい表現なのだろう」と認めること。また、人に悪く言われて傷ついたときには「自分が何気なく行っていたことが、人の気に障ることもあるのかもしれない」と認めること。

こうして、自他の価値観の違いをまるごと認めてしまうと、「あの人何でこんなことを言うんだろう?」「なぜこんなことをされなければならないのか!」という人間関係のストレスに振り回されなくなります。
 

「認める」ことは「受け入れる」ことではない!

頬杖をつく女性

自他の価値観の違いを認めることは必要。しかし、それを必ずしも受け入れなくてもよい

価値観の違いを「認める技術」で大切なのは、相手の言動の背景にあるものを想像することです。

生い立ちや育ってきた環境、受けてきた教育、かかわっている仲間、趣味趣向、現在の生活環境、人の価値観が生まれる背景にはさまざまなものがあります。「そうした背景があるなら、そういう行動をとるのも自然なのかもしれない」と想像することが、まずは大切です。

ただし、違いを「認める」ことは「受け入れる」ことではありません。受け入れることは、相手の意見や言動にOKを出すこと。OKだと思えないなら、認めても、受け入れる必要はありません。
 

他人の行動を、受け入れられないときに選べる3つの行動

他人の価値観を認めたものの、受け入れられない場合には、次に現実に即した「合理的な行動」を選択しましょう。たとえば、次の3つが合理的な行動の例です。

一つ目は「交渉」をすることです。まず「あなたにとって、それは自然なことなのかもしれませんね」と他人の行動を認めます。そして、「でも、私にとってこの部分が困ることなのです」と受け入れられない部分を説明します。そして、お互いが納得できる妥協点を探っていくのが「交渉」です。交渉を進めやすくする方法に、「DESC法」があります。

二つ目は、誰かに「相談」をすることです。上のような交渉をするには、勇気と経験が必要です。難しいと感じたら、まず誰かに自分の価値観を聞いてもらいながら、感情と思考を整理します。そして、自分で交渉できること、他人にサポートを依頼することなど、行動の選択肢を広げます。自分の頭の中だけでこれらをすべて行うのは大変なので、人に相談して行うことでスムーズに進みます。

三つ目は、「距離」をとること。1の「交渉」や2の「相談」をしてまで、その問題に善処するメリットが感じられない場合には、相手やその問題とのかかわりを減らして、心の安定を守る方が得策である場合があります。そうした場合、相手やその問題との間に適度な距離をとりながら、ストレスに感じないポジションを維持し、様子を見ていきましょう。そして、いずれ「交渉」や「相談」が必要だと感じた時には、それらを行っていきましょう。

このように、まず自他の価値観の違いを「認める」ことができると、現実に即した「合理的な行動」を選択することができます。他人の言動を不快に感じた場合、反射的に相手を非難したり、心を閉ざしたり、自分だけが我慢するなどの非合理的な行動を選択するのではなく、まずは「今、自分が感じている不快感は、相手との価値観の違いの違いによるものなのだ」と認めること。そして、現実に即した「合理的な行動」を選んでいくことです。

こうした一連の行動をスムーズにとれるようになるためにも、まずは自他の価値観の違いを「認める」ことから実践していきませんか?

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