多肉植物の寄せ植えの作り方
ぷちぷちコロンとした葉っぱがギュッと詰まった多肉植物の寄せ植えは、癒しのグリーンを身近に置くことができるだけでなく、美しい生きたオーナメントとしても楽しめます。
多肉の寄せ植えは器や多肉の種類を変えることで、楽しみ方は無限に広がります。この機会に、基本の作り方を覚えましょう。
多肉植物の寄せ植え材料を揃える
多肉植物の寄せ植えを作るために準備するものは基本的に草花の寄せ植えと大差ありませんが、植え付ける植物そのものが小さいので、植え込み作業にはピンセットや箸など先の細いツールがあると便利です。■材料について
- 寄せ植え用の器
多肉植物の寄せ植えには通常の鉢のほか、使わなくなったマグカップや空き缶など、大概のものが使えます。
器に底穴がある場合には、鉢底ネットを敷いて土の流出を防ぎます。底穴の無い器の場合には、培養土に根腐れ防止剤を混ぜ込んでおきます。また深い器は底の方の土が湿りがちになるので、鉢底石で高さを調整して過湿にならないようにしましょう。
- 培養土
多肉植物用の土は、100円ショップでも販売されています。草花用の培養土を使う際は、砂質を混ぜるなどして水はけが良くなるよう調整します。土を使いたくない場合は、ハイドロコーンやカラーサンドも使えます。
このほかヤシの実を加工した「ベラボンサキュレント」、形が崩れない「ネルソル」という製品もあります。
- 根腐れ防止剤
根腐れ防止の資材としては、イオン交換の機能を持つ多孔質鉱物の「ゼオライト(沸石)」や、軽質多孔性の粘土鉱物「珪酸塩白土」が市販されています。
- 土入れ(先細のスプーンなど)
- ピンセット(画像は盆栽用。箸などでも代用可)
- 園芸用ハサミ
- 寄せ植えしたい多肉植物
多肉植物は普通にポット苗で販売されているほか、カット苗の形で出ていることもあります。様々な葉色や形を楽しめるよう、数種類準備しましょう。また隙間を埋めるのに、小葉のセダム類があると便利です。
多肉植物の寄せ植えの作り方手順
1.苗をポットから出し、植え込みやすい形にしておく2.器に培養土を入れる
3.苗を差し込む場所に植え穴を開け、ピンセットなどで苗を植え付ける
4.株元の周囲の土を寄せて苗を固定し、土を足しながら次の苗を植え込んでいく
多肉植物の寄せ植えの管理の仕方
■水やり寄せ植えが完成したら、つる首スポイトや細口の水差しで株元から静かに水やりをしましょう。底穴のない器の場合は、水やり後に植えた多肉全体をそっと手のひらで押さえて器を傾け、余分な水気を切るようにします。
その後は基本に則って、土がすっかり乾いたら水やりをします。ただし、休眠期にあたる夏と冬は、水やりを控えるようにします。
■置き場所
多肉植物は、日向を好みます。戸外で管理できますが、雨の多い時期は過湿になりやすいので、庇の下に避難させるなど注意してあげましょう。また耐寒性の弱い品種については、厳寒地では屋内に取り込むなどの対策が必要です。
■肥料
特に必要ありませんが、いつまでも大きくならないとか葉色が冴えない場合は、少量の化成肥料を施して様子を見ます。
■こんなときは
日照不足などにより株が徒長したら、思い切ってカットしてあげましょう。切り取った茎葉はカット苗と同じように扱えます。
順調に多肉植物が生育して寄せ植えがギュウギュウになってしまったら、株元にピンセットなどを挿して多肉を抜き取って仕立直しをします。
多肉植物の寄せ植えをおしゃれに見せるコツ
多肉植物の寄せ植えは、株と株の間がスカスカだと寂しい感じになります。一方で詰め込みすぎると触れ合った部分や下葉が傷むことがあるので、下地の土が見えない程度に詰めて植えると良いでしょう。また全体のフォルムとして、ポイントとなる一点を高めにこんもりとさせ、器からあふれる感じに植えつけると可愛くおしゃれに仕上がります。
記事冒頭の小さなティーポットとブリキの器は、色味を押さえてスッキリとまとめてみました。
お次は、カラーサンドを使ってグラスに植え込んだもの。画像のように、ちょっとしたチャームを飾っても可愛いですね。右はモルタルで自作した器に植え込みました。
いかがでしたか? 器選びから多彩なアレンジが楽しめる多肉植物の寄せ植え、ぜひあなたの暮らしにも取り入れてみてください!
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