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アンドロイド(Android)版ワード(Word)の使い方! 無料でどこまで使える?

アンドロイド(Android)版ワード(Word)アプリがどこまで無料で使えるのか解説します。マイクロソフトのWordには、Androidの搭載されたスマートフォン/タブレット用のandroid版があります。今回はその機能と特徴、使い方のポイントや活用術を紹介します。

井上 健語

執筆者:井上 健語

ワード(Word)の使い方ガイド

アンドロイド(Android)版ワード(Word)アプリ

マイクロソフトのWordには、Windows版とMac版の他に、iPhone/iPad用のiOS対応版、Androidの搭載されたスマートフォン/タブレット用のAndroid版などがあります。今回は、この中からAndroid版のWordに絞って、その機能と特徴、使い方のポイントを紹介します。

<index>
  1. タブとリボンが用意されて、見た目もWindows版Wordとほぼ同じ
  2. DropboxやGoogleドライブなどのクラウドストレージにも対応
  3. Windows/Mac版のWordで作った文書をそのままのレイアウトで表示・編集できる
  4. 文書の校閲も可能! 手書きでのメモ入力も便利
  5. パソコン版のWordと使い分けるのがおすすめの活用方法
 

タブとリボンが用意されて、見た目もWindows版Wordとほぼ同じ

Android版のWordは、Google Playでインストールして無料で利用することができます。ただし、無料で利用する場合はページ/セクション区切りが挿入できないなど、一部の機能が制限されます。また、無料での利用は、非商用にかぎられます。

すべての機能を利用し、かつ仕事や収益を得ることを目的とする使い方をするためには、Office Premium搭載パソコンに付いているOffice 365サービスやOffice 365 Soloを利用する必要があります。これらのサービスを利用すれば、最大2台のタブレット/スマートフォンにフル機能のAndroid版Wordをインストールして利用できます。なお、利用するためには、Microsoftアカウントも必要になります。

ここでは、すべての機能が利用できるという前提で、Android版Wordの画面から紹介しましょう。画面を見るとわかるように、タブとリボンが用意されていて、パッと見た印象は、Windows版のWordと大差なく感じられると思います。
 
[ホーム]タブです。フォントや文字サイズ、斜体や下線などの書式、箇条書きなどを設定できます

[ホーム]タブです。フォントや文字サイズ、斜体や下線などの書式、箇条書きなどを設定できます

 
[挿入]タブです。表や図形、テキストボックス、コメントなどを文書中に挿入することができます

[挿入]タブです。表や図形、テキストボックス、コメントなどを文書中に挿入することができます

 
[描画]タブです。指やペンの操作で、文書中にさまざまな線を直接書き込むことができます

[描画]タブです。指やペンの操作で、文書中にさまざまな線を直接書き込むことができます

 
[レイアウト]タブです。縦組み/横組みの設定、余白、印刷の向き、用紙サイズ、段組などを設定できます

[レイアウト]タブです。縦組み/横組みの設定、余白、印刷の向き、用紙サイズ、段組などを設定できます

 
[校閲]タブです。文書を校閲する機能、文書の変更の力を1つ1つ確認しながら反映したり破棄したりする機能が用意されています

[校閲]タブです。文書を校閲する機能、文書の変更履歴を1つ1つ確認しながら反映したり破棄したりする機能が用意されています

 
[表示]タブです。表示専用の閲覧モードと編集できる編集モードに切り替え、100%表示や1ページ表示の切り替えができます

[表示]タブです。表示専用の閲覧モードと編集できる編集モードの切り替え、100%表示や1ページ表示の切り替えができます

 
[ファイル]タブを選択すると、ファイルを管理する画面になります

[ファイル]タブを選択すると、ファイルを管理する画面になります

 

DropboxやGoogleドライブなどのクラウドストレージにも対応

Android版Wordの大きい特徴は、クラウドストレージに対応していることです。具体的には、次のクラウドサービスを利用できます。
  • OneDrive
  • OneDrive for Business
  • SharePoint
  • Googleドライブ
  • Box
  • Dropbox 
これらのクラウドストレージを利用しているなら、Android版Wordから各クラウドストレージに直接ファイルを保存することも、クラウドストレージからファイルを直接読み込むこともできます。

OneDriveはマイクロソフトのサービスなので対応しているのは当たり前ですが、DropboxやGoogleドライブ、Boxに対応しているのは、とても便利だと思います。なお、利用するためには、あらかじめ各クラウドストレージのアカウントを取得しておく必要があります。
 
[ファイル]タブを選択したあと、[開く]を選択して[場所の追加]を選択すると、追加できるクラウドストレージが一覧表示されます。なお、追加するには、各サービスのアカウントを事前に取得しておく必要があります。OneDriveに関しては、現在使っているMicrosoftアカウントがあれば利用できます

[ファイル]タブを選択したあと、[開く]を選択して[場所の追加]を選択すると、追加できるクラウドストレージが一覧表示されます。なお、追加するには、各サービスのアカウントを事前に取得しておく必要があります。OneDriveに関しては、現在使っているMicrosoftアカウントがあれば利用できます

 

Windows/Mac版のWordで作った文書をそのままのレイアウトで表示・編集できる

肝心の編集機能ですが、文字の入力からフォントや太字などの書式設定、表の作成など、ひととおりのことはできます。画面が小さいので、文章をたくさん入力したり、レイアウトを整えたりするのには向かないと思いますが、たとえば新幹線で移動中に文字の間違いを修正したり、図版を追加したりする程度なら、十分使えるレベルです。

ちょっと気になるのは、タッチキーボードを表示すると、キーボードが画面の大半を占めて、入力エリアが極端に狭くなってしまうこと。文字修正程度なら問題ありませんが、文章をたくさん入力したい人には、ちょっと厳しいかもしれません。その場合は、Bluetoothなどで接続できる外部キーボードを使った方が効率的だと思います。

このように、文書の入力・編集は、Windows/Mac版のWordの方が優れていますが、文書の表示はまったく問題ありません。当たり前ですが、Windows/Mac版のWordで作成したWord文書をそのまま表示できます。Office互換ソフトのように、レイアウトが崩れることもありません。したがって、移動中の電車や飛行機、カフェやホテルなどで文書の内容を確認したいときは、わざわざパソコンを起動する必要はないでしょう。
 
文字の入力にはタッチキーボードを使います。ただし、画面が占有されてしまうので、たくさん入力するのには向いていないと思います。文章入力が多い場合は、Bluetoothなどの外部キーボードの利用をおすすめします。なお、タッチキーボードを閉じるには、余白部分か余白の外をタップします

文字の入力にはタッチキーボードを使います。ただし、画面が占有されてしまうので、たくさん入力するのには向いていないと思います。文章入力が多い場合は、Bluetoothなどの外部キーボードの利用をおすすめします。なお、タッチキーボードを閉じるには、余白部分か余白の外をタップします

 
文書の表示はバッチリです。Windows/Mac版で作った文書を、そのままのレイアウトで表示できます

文書の表示はバッチリです。Windows/Mac版で作った文書を、そのままのレイアウトで表示できます

 
ちょっとしたテクニックですが、画面右下の鍵のアイコンをタップしてロックすると、タッチキーボードが表示されなくなります。文章の入力・修正が必要ない場合は、タッチキーボードが起動しないので便利です

ちょっとしたテクニックですが、画面右下の鍵のアイコンをタップしてロックすると、タッチキーボードが表示されなくなります。文章の入力・修正が必要ない場合は、タッチキーボードが起動しないので便利です

 

文書の校閲も可能! 手書きでのメモ入力も便利

スマートフォンやタブレットのいいところは、どこにでも持ち運べて、片手でも操作できることです。カバンやポケットからサッと取り出して、Android版のWordで資料をすぐに確認することができます。

その際に活用したいのが、校閲機能とメモ機能です。校閲機能を利用すると、Word文書の修正を履歴として残したり、コメントを追加したりできます。たとえば、内容確認を依頼された文書をAndroid版のWordで表示して、気になるところにコメントを残したり、直接修正したりできます。

その際、文字を入力するのが面倒なら、[描画]タブに切り替えて、指やペンで文書中に直接手書きでメモを残すこともできます。あまりきれいではありませんが、必要な情報を伝えたいだけなら、十分実用的でしょう。

また、白紙の新規文書を用意すれば、手書きだけでメモを残すこともできます。連絡先の電話番号や住所をメモするなど、急いでいるときにはけっこう使えるテクニックです。
 
校閲機能が使えるので、Windows/Mac版のWordで残された校閲履歴を確認することができます

校閲機能が使えるので、Windows/Mac版のWordで残された校閲履歴を確認することができます

 
Android版のWordで校閲履歴を残したり、コメントを挿入したりすることも可能です

Android版のWordで校閲履歴を残したり、コメントを挿入したりすることも可能です

 
[描画]タブに切り替えると、手書きのメモを直接残すこともできます。急いでいるときにメモを残すのにも使えます

[描画]タブに切り替えると、手書きのメモを直接残すこともできます。急いでいるときにメモを残すのにも使えます

 

パソコン版のWordと使い分けるのがおすすめの活用方法

Android版のWordは、けっしてWindows/Mac版のWordに代わる存在ではありません。文書をしっかり作成するなら、パソコンを使ってWindows/Mac版のWordを使うことをおすすめします。

ただし、移動中の新幹線や出張先のホテル、カフェなどで、文書を確認・修正するなら、Android版のWordがおすすめです。レイアウトが崩れる心配がないので、内容を読むだけなら、わざわざパソコンを起動する必要はありません。読んでいる途中でちょっとしたミスに気づいたら、その場で修正したり、コメントを残したりすることもできます。大幅な修正が必要になって、はじめてパソコンに切り替えればいいのです。

なんでもかんでもパソコンでやろうとすると、かえって効率が低下することになりかねません。大切なことは、パソコンのWordとスマホ/タブレットのWordを、うまく使い分けることだと思います。

ですから、Android搭載のスマートフォン/タブレットを持っているWordユーザーなら、ぜひAndroid版のWordをインストールしておきましょう。パソコン版のWordと使い分けることもできますし、万が一、パソコンが使えない緊急事態が起きても、Android版のWordがあれば、何とか対応できると思います。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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