「ら」抜き言葉のビジネスメールは恥ずかしい!
「ら」抜き言葉のビジネスメール
TVの街頭インタビューでは、マイクを向けられた一般のかたが、「ら」抜き言葉で答える場面をよく目にします。それでもテロップでは、ちゃんと「ら」入りで文字が出るのが印象的です。どうやら日本中に「ら」抜き族が増えているようです。
ビジネスメールは証拠に残る
会話なら証拠に残りませんが、ビジネスメールに書くと、きっと読み手に違和感を与えてしまいます。「文法的におかしいのに知らないで使っているのかな」「上司が指導しないのかな」なんて思われているかも。いずれにしても小さなミスで、仕事の評価が下がるなんてもったいないことです。この機会に正しい言葉づかいを確認してみましょう。
「ら」抜き言葉の例と正しい使い方
では、「ら」抜き言葉の一例を挙げます。「見れる」「食べれる」「出れる」「来れる」「起きれる」などです。本来の正しい表現は、「見られる」「食べられる」「出られる」「来られる」「起きられる」です。なぜかといえば、動詞を可能表現にするときに用いる言葉なので、「動詞+できる(可能)」となるからです。
正誤を比較しよう
見れる → 見られる(見る十できる=見ることができる)食べれる → 食べられる(食べる+できる=食べることができる)
出れる → 出られる(出る十できる=出ることができる)
来れる → 来られる(来る十できる=来ることができる)
起きれる → 起きられる(起きる+できる=起きることができる)
×会社を早めに出れますか?
○会社を早めに出られますか?
×懇親会に来れるようでしたら
○懇親会に来られるようでしたら
×今朝は5時半に起きれたので、ジョギングしました。
○今朝は5時半に起きられたので、ジョギングしました。
なお、「断る」「走る」「滑る」などは、「断れる」「走れる」「滑れる」のように、「ら」を入れないのが正しい表現です。この言葉に「ら」が入ると「断られる」のように受身となり、意味が異なってしまいますので注意しましょう。
文法というと難しく感じやすいですが、小学校で習ったことのおさらいです。あなたも「ら」抜き言葉をなくすよう意識なさってみませんか。
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