育てやすい・育てにくい赤ちゃんの差……確かにあります
「育てにくい赤ちゃん」と「育てやすい赤ちゃん」の違いは確かにあるでしょう
「ミルクをいっぱい飲み、よく笑い、よく眠る」という育てやすい赤ちゃんに対して、以下の様な赤ちゃんは「育てにくい」と感じてしまうこともあるでしょう。
・まとまった時間眠ってくれない
・ミルクをあまり飲まない
・ママの姿が見えないとすぐに泣く
・音に敏感で眠っていても直ぐに目を覚ます
・抱っこしないと、なかなか眠らない
・抱っこしてぐずる時の反り返りが激しい
・寝る前、若しくは寝起きに必ずぐずる、という赤ちゃん。
生まれてまだ数カ月しかたっていない赤ちゃんにどうしてこのような差があるのでしょうか……?
両親から受け継ぐ資質は「持って生まれた」もの
人は、両親から受け継いだ資質というものがあり、誕生したての赤ちゃんには、それが色濃く反映されています。例えば、肌の色は誕生した時から決まっていますね。次に目の大きさや鼻の高さ、顔の輪郭なども、親からの遺伝で、ある程度決まって生まれています。身体的特徴以外にも、声、走る速さや、集中力なども遺伝の影響を強く受けるそうです。
これに対して、後天的な環境によって、身についていくものもあります。語学力や音感、文字・絵の巧さというのは、誕生後の学習によって異なってきます。
まだ後天的な環境による影響が少ない赤ちゃんに、差があるのは、この生まれもった資質の違いからです。中枢神経や様々な遺伝の要素が複雑に絡まり、差が生じるわけです。ですが、ヒトは学習する力があります。
その資質の部分を経由して、ヒトは「学習」し、その人らしさ、個性が表れるのです。そのことを親はしっかり認識したうえで、育てにくいと感じる赤ちゃんを育てましょう。
ママのストレスを減らすには、どうすればいい?
良いところに注目する事で、育てにくさが個性や愛おしさに変わるでしょう
何故、育てにくいと感じるのでしょうか?例えば、「直ぐにお腹を空かして、ミルクを欲しがりいつも泣いている」事が原因であれば、授乳時に充分飲ませるようにしてみましょう。
■2 その対処法でも改善されない場合は「資質」だと考える
ですが、そもそも1回の授乳で充分な量を飲まないので、ママは悩んでいるのだと思います。「泣いても授乳せず、決まった時間を空けて次の授乳をして下さい」とアドバイス通りしても、飲まない赤ちゃんはあまり飲まないです。
幼児ならば、昼間の屋外での運動や、おやつを見直したりと策はあるのですが、乳児ではやりようがないですね。それは、先にも述べましたが、生まれ持ってきたものだと思ってください。
■3 親が自分自身の気持ちと向き合ってみる
ここで、「この子は、こういう子なんだ」と我が子の全てを受け入れる気持ちを先ずは持つ事が大切です。
幼い命を一生懸命生きようとしている赤ちゃん、育てにくい子ほど、ママを必要としているのです。それを「育てにくくて大変」と思うか「ママの事を大好きで生まれてきたのね」と思うかで、随分ママのストレスも違ってくるでしょう。
■4 そのうえで、原因以外の具体的解決策を試みる
ママの赤ちゃんへの気持ちが変われば、次に以下を試してみましょう。
・夫の育児に関わる時間を増やしてもらう。
・よく似たタイプの赤ちゃんが居るママとお友達になって情報を共有しあう。
お互い気持ちを共有しあったり、自分の状況を理解してもらえば更に気持ちは楽になります。
「育てにくい赤ちゃん」の強みに注目する
「育てにくい」子は環境に人一倍敏感な子が多いです。感受性が強かったり、感性が豊かだったりするので、小さな事に感動したり、目に見えないものを感じ取る力に優れている事もあります。また自分の思いを貫こうとする一面も持ち合わせていますので、周囲に流されず、自分の望む道を歩むとき、強みとなるでしょう。
我が子の育てにくさを親が、良いところ、強みとして捉えることで、それらが個性となり、成長と共になされる学習も、自ずからそれらを伸ばす関わりが増えていく事でしょう。
赤ちゃんはきっとママにいっぱい関わって欲しくて、誕生してきたのです。「ママが大好きなのね」と思う気持ちと「素晴らしい個性を持っている」と認識する事で、育てにくさが愛おしさになるでしょう。
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