ワード(Word)の使い方/挿入

ワードで図形・画像を配置する/アンカーの使い方(2ページ目)

削除したつもりはないのに図形や画像が突然消えてしまった! あるいは、図形や画像が意図しない場所に移動してしまった! こんな経験はないでしょうか?  今回は、こうした現象を引き起こす「アンカー」機能の使い方や固定、表示などの方法を解説します。

井上 健語

執筆者:井上 健語

ワード(Word)の使い方ガイド

アンカーのある段落が動けば図形・画像も動き、削除されれば図形・画像も削除される

じつは、図形・画像は「アンカー」によって段落とつながっています。アンカーには、いわば目に見えない伸縮する鎖のようなものがついていて、図形・画像と段落をつないでいるのです。このため、アンカーのある段落が移動すると、つながっている図形・画像もいっしょに移動します。次はその例です。
アンカーのある段落に改行を入れてみます

アンカーのある段落の上にに改行を入れてみます


アンカーのある段落が下に移動した結果、そことつながっている図形も下に移動したのがわかります

アンカーのある段落が下に移動した結果、そことつながっている図形も下に移動したのがわかります


また、アンカーのある段落が削除されると、その段落とつながっている図形・画像もいっしょに削除されます。次がその例です。

アンカーのある段落を選択しました。すると。アンカーを通じて段落とつながっている図形も選択されたのがわかると思います。この状態で[Delete]キーを押してみます

アンカーのある段落を選択しました。すると。アンカーを通じて段落とつながっている図形も選択されたのがわかると思います。この状態で[Delete]キーを押してみます


段落とともに、その段落とつながっていた図形も削除されました

段落とともに、その段落とつながっていた図形も削除されました


いかがでしょうか? 図形・画像、アンカー、段落の関係が何となくわかってきたでしょうか?

図形・画像を扱うときは、そのアンカーがどの段落にあるかがポイントです(注1)。前述のように、図形・画像とアンカーは距離が離れていることもあるため、文字を動かしたら遠くの図形が動いたり、文字を削除したら離れた位置にある画像が消えてしまったり、という現象が起きるわけです。

(注1)図形・画像の「文字列の折り返し」が「行内」のときは「アンカー」は無関係です。「行内」のときは、図形・画像は文字と同じように扱われ、前後の文字の増減によって位置が移動します。「アンカー」で段落と図形・画像がつながるのは、「文字列の折り返し」が「行内」以外の場合です。

次は「アンカーの固定」と、「文字列と一緒に移動する」/「ページ上の位置を固定」の違いを説明します
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