アンカーのある段落が動けば図形・画像も動き、削除されれば図形・画像も削除される
じつは、図形・画像は「アンカー」によって段落とつながっています。アンカーには、いわば目に見えない伸縮する鎖のようなものがついていて、図形・画像と段落をつないでいるのです。このため、アンカーのある段落が移動すると、つながっている図形・画像もいっしょに移動します。次はその例です。また、アンカーのある段落が削除されると、その段落とつながっている図形・画像もいっしょに削除されます。次がその例です。
いかがでしょうか? 図形・画像、アンカー、段落の関係が何となくわかってきたでしょうか?
図形・画像を扱うときは、そのアンカーがどの段落にあるかがポイントです(注1)。前述のように、図形・画像とアンカーは距離が離れていることもあるため、文字を動かしたら遠くの図形が動いたり、文字を削除したら離れた位置にある画像が消えてしまったり、という現象が起きるわけです。
(注1)図形・画像の「文字列の折り返し」が「行内」のときは「アンカー」は無関係です。「行内」のときは、図形・画像は文字と同じように扱われ、前後の文字の増減によって位置が移動します。「アンカー」で段落と図形・画像がつながるのは、「文字列の折り返し」が「行内」以外の場合です。
>次は「アンカーの固定」と、「文字列と一緒に移動する」/「ページ上の位置を固定」の違いを説明します