Excel 2016で追加されたグラフはWord 2016でも挿入可能
今回、Excel 2016で作成できるグラフの種類が増えたのにともなって、Word 2016でも、文書中に挿入できるグラフの種類が増えました。新しく追加されたのは、「ツリーマップ」「サンバースト」「ヒストグラム」「箱ひげ図」「ウォーターフォール」の5種類です。Wordのグラフ機能は、じつはExcelのグラフ機能そのものです。WordからExcelを呼び出して、Excelでグラフを作り、Word文書に貼り付ける仕組みなのです。このため、Excelの機能が強化されると、それがWordの機能強化にもなるわけですね。
スマホやタブレットでもWordが使える
Office 2016のリリースに先だって、iPhone/iPadおよびAndroidで利用できるOfficeアプリも提供されています。Wordアプリの場合、OneDriveや端末に保存したWord文書を表示・編集することができます。パソコン版のWord 2016ほど機能は豊富ではありませんが、簡単な編集なら十分こなせます。特に画面の大きいiPad版のWordは、タッチ操作だけでページを切り替えたり、文章校正したりできるので、けっこう使えますよ。
なお、個人使用であれば、スマホ/タブレット用Officeアプリを無料で利用できますが、仕事目的で利用する場合は、Office 365の契約が必要になるので注意してください。
今後のOfficeは購入方法に注意
ここまで説明したように、今回のWord 2016はそれほど大きく変わっていません。すでに、日本語ワープロとしては完成の域に達しているWordなので、むしろ、それは歓迎すべきことだと思います。それよりも、大きく変わりつつあるのは、Wordも含めたOfficeの購入方法です。これまではパソコンにインストールされた「プレインストール版」、および購入して自分でパソコンにインストールする「パッケージ版」が主流でしたが、今後はクラウドからインストールする「クラウド版」が主流になると思います。
クラウド版にすると、つねに最新のOfficeが利用できるので、わざわざバージョンアップしなくてもよくなります。ただし、支払い方法は、月払いや年払いになります。私も、1年くらい前から「Office 365 Solo」というクラウド版に切り替えました。
ただ、しばらくはプレインストール版、パッケージ版、クラウド版が混在し、購入方法が複雑でわかりづらい状況が続くと思います。マイクロソフトとしては、ユーザーのクラウド移行をすすめたいのだと思いますが、ユーザーにも事情がありますから、クラウドが主流になるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。そのあたりをスッキリ整理して、ユーザーに納得してもらうことが、今後のOffice(そしてマイクロソフト)の当面の課題かな、と思っています。
以上、Wordとは直接関係ない話ですが、補足情報として記しました。