日本公演のキャストにマチュー・ガニオとドロテ・ジルベールを選んだ理由とは?
モロー>今回日本で公演を行うにあたり、より多くの作品をみなさんにご紹介することができることになり、ダンサーを新たに加える必要が出てきました。プログラムの内容やコンセプトとの兼ね合いも踏まえつつ、誰に声をかけるか検討していたとき、まず頭に浮かんだのがマチューとドロテです。マチューは大好きなダンサーですし、気の合う友人でもあります。彼が舞台上でみせる豊かな感性にはとても感銘を受けています。マチューとは前から一緒にデュオを踊りたいと思っていたので、今回それが叶ってうれしく思います。ドロテも大好きなダンサーですが、残念ながらこれまであまり一緒に踊る機会がありませんでした。今回の公演をきっかけに、今後また一緒に踊る機会が増えればと思っています。
ふたりともオペラ座以外の活動もいろいろはじめていて、今回は彼らのために振付けられた『トリスタンとイゾルデ』のパ・ド・ドゥもプログラムに加えています。今回の公演では私自身の活動を紹介するだけでなく、マチューやドロテの活動をみなさんにお伝えするいい機会になればと考えています。
マチュー・ガニオ(C)Hidemi Seto
ダンス作品6作品のうち4作品に日本または世界初演作が用意されるなど、非常に豪華なプログラムになっています。
モロー>日本のお客さまがご存じない作品をご紹介したいという想いから、新作を多く取り入れました。日本の観客は本当に理想的なお客さまで、心からダンスを愛してくださり、ダンスに対して大変好奇心を持ってくださる。日本はダンス共和国と言ってもいいのではないでしょうか。日本のみなさんとはじめての作品を共有する、それは私たちアーティストにとっても非常に大事なことだと感じています。
ドロテ・ジルベール(C)Hidemi Seto