落ち着いた環境にある「六本木」アドレス
都心の地表は、低地と高台とそれらをつなぐ斜面でできている。30メートル前後の高低差は起伏の激しい地勢を形作り、住宅地として最も適する条件のひとつである「南傾斜の高台地」でなおかつ「広大な空間」というのはなかなか見ることができない。さらに古くから存在する閑静な邸宅街は歩車分離が行き届いているケースが決して多いとはいえず、富裕層は車による送り迎えを前提としているとかつてはいわれたものだが現在の価値観においてはそれも多様化した。
「フォレストテラス鳥居坂」(2015年9月竣工・森ビル)の所在する六本木5丁目は、六本木交差点から外苑東通り沿い「ロアビル」辺りまでを除けば、都心でも有数の閑静な住宅街といえるだろう。緩やかな南傾斜地が広がり、辺りはじつに落ち着いた環境。目抜き通り「鳥居坂」は両側に歩道が確保され、南に一直線に「鳥居坂下」信号まで下っていく。有名私立校や行政の支所、高級マンションに大使館、旧財閥の邸宅が受け継がれた施設などいずれもゆったりとした家並みが続くため、「六本木駅」から5分ほどしか歩いていないにもかかわらず、その空の大きさに驚かされる。明るく安全な街並みがとても実感しやすい景観である。
「麻布十番」の賑わいを身近に
「鳥居坂下」交差点を渡れば、すぐに麻布十番商店街「十番通り」。あまりに有名な「更科堀井」、高級中華レストラン「登龍」、焼肉「三幸園」等々。多くの老舗名店が程近い場所になる。麻布十番は「一の橋」まで上ってきた船の船着場として、また「善福寺」門前町として栄えた歴史を持つ町である。かたや前述の六本木5丁目の広大な高台地はかつて武家屋敷だった場所。御屋敷街跡地の閑静な佇まいを受け継ぎながら、活気あふれる下町風情を身近に暮らすことができる。鳥居坂の住宅街にはそんな江戸東京ならではの2つの個性を共に享受できる立地だといえるだろう。
3Bedroom 236.19m2(約45.52坪)
分譲価格8億円
「フォレストテラス鳥居坂」は地上8階地下2階建て、総戸数53戸の分譲・賃貸が混在するマンションである。駐車場は全70台。運営管理は森ビル。設計は竹中工務店他、施工は竹中工務店。交通アクセスは「麻布十番」駅から徒歩4分、「六本木」駅からは同11分。居住者は港区内に5か所ある「ヒルズスパ」(有償)や居住者限定プログラム『MORI LIVINGスマイル』を利用することができる。内覧したのは3Bedroom 236.19m2(約45.52坪)分譲価格は8億円。玄関を入るとエントランス空間を挟んですぐにリビングダイニング(約33.1畳)。ホームパーティなどゲストを出迎える機会の多いご家庭にはうってつけのレイアウトだ。開口部には広々としたルーフバルコニーが連なり、その目線の先には「六本木ヒルズ」がそびえたつ。
超高級マンションの必須スペック、2バス3トイレはもちろんのこと、PP分離(*)の工夫も見どころの一つか。個人的にはマスタベッドルームのバスルームへの動線が印象に残った。部屋の入り口近くではなく、トイレとあえて空間を分け、窓側から回り込むパターンは「虎ノ門ヒルズレジデンス」モデルルームプランと似ている。「フォレストテラス鳥居坂」は11月中旬より販売を開始する。*PP分離:プライベートとパブリックを分離した間取り様式
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