何が違うの?機能性オイル
上手なオイル使いでお肌のうるおいアップ
でも、たくさんあり過ぎて、「違いがよくわからない…」と思っていませんか。今回は、代表的な機能性オイルと、その特徴を紹介していきます。
機能性オイルの紹介に入る前に、まずはオイル(油脂)についてちょっと確認しておきましょう。
オイルの形と種類
まず、食品に含まれる油脂のほとんどは、中性脂肪という形をしています。中性脂肪は、1つの土台(グリセリン)に3つの脂肪酸がくっついた形をしています。私たちが食べている植物油は、この中性脂肪に植物ステロールや脂溶性ビタミン・ポリフェノールが溶けこんでいます。また、動物性の場合、コレステロールや脂溶性ビタミンが溶け込んでいます。中性脂肪の材料となっている脂肪酸は、炭素の鎖のような形をしています。そして、鎖の長さやつながり方の違いで分類されているのです。オイルの機能のほとんどは、この脂肪酸の形で決まってくるといっても過言ではありません。
まず、鎖にの途中の炭素二重結合の数によって飽和脂肪酸(なし)・一価不飽和脂肪酸(1つ)・多価不飽和脂肪酸(2つ以上)とわけられます。さらに、不飽和脂肪酸は炭素二重結合の場所によってn-3系(ω3)脂肪酸(端から3個目)・n-6系(ω6)脂肪酸(端から6個目)・n-9系(ω9)脂肪酸(端から9個目)と分けられます。それぞれの形状と脂肪酸の特徴について詳しく知りたいなら、『よく聞く「脂肪酸」ってなーに?』をチェックしてみてください。
また、これとは別の分類基準として鎖の長さ(つながっている炭素の数)による分類もあります。つながっている炭素の数によって、短鎖脂肪酸(1~4)・中鎖脂肪酸(6~12)・長鎖脂肪酸(14以上)に分けられます。
この脂肪酸それぞれに個性があり、性質や体の中での働きが違います。最近登場している色々なオイルは、原料や作られ方(精製)によって、含まれている脂肪酸の種類や割合が違うのです。
続いては、エゴマオイルやココナッツオイルのパワーについて紹介します。