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ココナッツオイルやアマニ油も!機能性オイル活用法(2ページ目)

ココナッツオイルやアマニ油など、機能性オイルへの注目が高まっています。アンチエイジングやダイエット、様々な健康効果を期待して使われる機能性オイルですが、それぞれに特徴や使い方のコツがあったりします。今回は、代表的な機能性植物オイルと、その特徴を紹介します。

小浦 ゆきえ

執筆者:小浦 ゆきえ

ダイエット食品・サプリガイド

エゴマ・アマニオイルがすごい理由

エゴマの花

エゴマはシソ科の植物

エゴマ(荏胡麻)・アマニ(亜麻仁)オイルがすごい理由は、オイル中のn-3系脂肪酸の割合が高いからです。n-3系脂肪酸は、血中の中性脂肪やLDLコレステロールを抑える効果や、心筋梗塞などのリスク低減効果、ストレスなどによる攻撃的な行動の抑制などが報告されています。

n-3系脂肪酸とn-6系脂肪酸は、体内で作れないため必須脂肪酸と呼ばれています。しかもバランスが大切で、理想的なバランスはn-3系:n-6系が1:4程度と言われています。でも、日本人の食事摂取基準2015によると、日本では成人女性の摂取状況が1:5くらい。つまり、n-6系脂肪酸を減らすか、n-3系脂肪酸を増やせば理想的なバランスになります。そのため、n-3系脂肪酸が豊富なエゴマオイルやアマニ油が人気を集めているのです。

n-3系脂肪酸を多く含むオイルは、アマニ(フラックスシード)やエゴマの他に、しそ油やチアシードオイル・インカインチ(グリーンナッツ)オイルなどがあります。また、サプリメントや医薬品としてもおなじみのDHAやEPAもn-3系脂肪酸の1種です。

植物由来のn-3系脂肪酸は酸化されやすい性質があります。酸素や熱・光にふれることで酸化し変質してしまいます。また、摂りすぎると出血傾向がみられるというデメリットもあります。食事で摂る程度の量では神経質になる必要はありませんが、血液サラサラのお薬とDHAサプリメントの併用などは注意が必要です。

ココナッツオイルがすごい理由

ココナッツオイルコーヒー

ココナッツオイルの満足感でお菓子を減らして

ココナッツオイルが注目されている理由は、中鎖脂肪酸が豊富だからです。
中鎖脂肪酸は、すぐにエネルギーとして使われ、脂肪として蓄えられにくいという性質があります。そのため、医療用の栄養補給食や、体に脂肪が付きにくい特定保健用食品の成分としても使われています。そのため、ダイエット目的で利用する人が増えているのです。

ただ、ココナッツオイルを使うダイエットには誤解もあります。「ココナッツオイルを足すだけ」では痩せないのです。もちろん、ココナッツオイルの主成分である中鎖脂肪酸は脂肪として蓄えられる前にエネルギーとして使われやすいのですが、元々ある脂肪を燃やす働きまでは確認されていません。ですから、普段の食事で利用しているオイルをココナッツオイルに置き換えたり、甘い香りのココナッツオイルをコーヒーに入れる代わりにお菓子を省く…といった使い方で効果が引き出せます。あくまでも「足す」のではなく「置き換える」というのがポイント。

そして実は、ダイエットの他にもココナッツオイルが注目されている理由がありました。それは「脳」への効果。脳が原因で起こる子供のてんかんや、アルツハイマー病の症状改善の効果が期待されているのです。脳への効果は、中鎖脂肪酸がによって作り出されるケトン体が、脳のエネルギー源として使われるからではないかと考えられています。

次のページでは、続々と登場している機能性オイルとその特徴を紹介します。

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