バレエ/バレエ観劇の関連情報

シルヴィ・ギエム高松宮殿下記念世界文化賞受賞!(5ページ目)

シルヴィ・ギエムが2015年第27回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞! 今年末の引退公演を前に来日し、授賞式典に臨みました。ここでは、受賞式および記者会見の模様をお届けします!

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


賞金は何に使う予定ですか。ご自身のためか、ダンスのためか、地球のためか。今現在のギエムさんのプライオリティはどこにあるのでしょう。

ギエム>私はやはり地球のために使いたいと思います。今いろいろ不幸な出来事が起こっていますので、地球のため、自然のため、動物のために使いたい。さまざまな環境保護団体にも資金を提供したいと考えています。

ph

(C) TOKIKO FURUTA


ビーガンになって身体に変化はありましたか? また、それはダンスにどのような影響を与えましたか?

ギエム>まず、精神的に大きく変わったと思います。私たちが日々生活するために、例えばスーパーで買い物をするために、衣料品を買うために、一秒間に3000もの動物が殺されているという事実があります。私はそうした大量殺戮には反対であり、そこから得られる食料は口にしたくないと考えています。

さまざまな本を読み、情報収集をするうちに、2045年から2050年くらいにかけて海の魚が全くいなくなるということを知りました。海が死に、空になるんです。システムが崩れて自然災害が起き、食べるものがなくなってしまう。それを知り、私は魚を食べることを辞めました。またいろいろ調べるうちに、畜産業が私たちの地球や健康に悪い影響を与えていると知り、肉を食べることを辞めました。

私はそうした動物性のものを摂る必要はありませんし、地中海の料理やアジアの料理、そしてスパイスなどを使って日々おいしく食事をいただいていますので、精神的にも身体的にもエネルギーが低下するようなことは感じていません。一般的に肉やプロテイン、カルシウムを摂ることが大切だという認識がありますが、実はそれは正しくないとも言われています。

フランスのピエール・ラビという哲学者が、“農薬などで汚染された肉や乳製品を摂るときは、「ボナペティ」ではなく「グッドラック!」と言う必要がある”と言っていました。私も汚染された食物は身体に害があると思っています。

ph

(C) TOKIKO FURUTA



  • 前のページへ
  • 1
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます