暮らしの歳時記/正月の行事・楽しみ方(年末年始)

2016年(平成28年)の干支~申・猿の豆知識(3ページ目)

2016年(平成28年)は申年です。申や猿の豆知識(文化的特徴、猿にまつわることわざや慣用句など)を、年賀状や新春の話題に活かしてみましょう。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド


猿にまつわることわざ、慣用句

冬場になると温泉に猿が浸かる、地獄谷野猿公苑(長野県)

冬場になると温泉に猿が浸かる、地獄谷野猿公苑(長野県)

・犬猿の仲/犬と猿
非常に仲が悪いことのたとえ。

・犬猿もただならず
仲が悪いとされる犬と猿より、さらに仲の悪いこと。

・猿に絵馬
猿が馬の守護神とされていたことから、取り合わせのよいもののたとえ。

・猿に烏帽子
猿に烏帽子をかぶせたように、柄にもないこと、その人にそぐわない改まった言動などのことをいう。また、見かけばかりで、中身の伴わないことのたとえ。

・猿知恵
気が利いているようでも、実は浅はかな知恵のこと。まぬけな知恵。

・猿も木から落ちる
木登りの得意な猿でも、時には落ちることがある。その道に優れた人でも、時には失敗することがあるというたとえ。

・猿の尻笑い
自分のことを棚に上げ他人を嘲笑うこと。猿は自分の尻が赤いのがわからず、他の猿の尻を笑うということから。

・見ざる聞かざる言わざる
都合の悪いことや余計なことは、見ない、聞かない、言わないほうが良いということ。

・意馬心猿(いばしんえん)
走り回る馬や騒ぎ立てる猿のように、煩悩や欲望が激しく、心の乱れを抑えられないことのたとえ。

・猿猴(えんこう)が月を取る
猿が井戸に映った月を取ろうとして水におぼれたという故事から、身の程知らずの望みを持ったばかりに、失敗することのたとえ。

沐猴(もっこう)にして冠す
沐猴とは猿のこと。猿が冠をかぶって気取っていても中身は猿だという意味から、見かけは立派だが、心が卑しく思慮分別に欠ける人物のたとえ。粗野な人間をあざけるときにいうことば。


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