暮らしの歳時記/冬の行事・楽しみ方(12~2月)

お歳暮マナー、こんなときどうする?(2ページ目)

お歳暮は単なるギフトではないためしきたりがありますが、時とともに捉え方も変わってきています。よくある疑問をとりあげるので、迷ったときの参考にしてください。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

Q:お歳暮って手渡しでもいいの? 配送するべき? どちらが丁寧なの?

お歳暮

手渡しするのが正式ですが、配送を望む方も増えています

本来は、訪問し挨拶をしてから渡すものなので、手渡しをするほうが丁寧です。

とはいえ、最近は忙しい歳末に訪問客を迎えづらい家庭も多く、配送を望む方もいます。相手の価値観、互いの関係に配慮し、配送するかどうか決めると良いでしょう。

手渡しする場合には、あらかじめ先方の都合を伺うのがマナーです。配送する場合には、品物に挨拶状を同封するか、品物が届く前に挨拶状を郵送しておきます。親しい間柄なら電話やメールでも構いません。


Q:会社のルールでお歳暮は禁止されているけど、取引先から届いてしまった。どうしたらいい?

お歳暮が禁止されている場合には、トラブルにならないよう、やりとりができないことをきちんと伝えることが大事です。もし取引先から届いてしまっても、その対応は会社の判断によって異なるので、上司と相談し、対処するとよいでしょう。

たとえば、例外なく受け取りを拒否する方針でも、手渡しの場合にはその場で事情を説明することができますが、配送されてきた場合には、配送業者に受け取る意志のないことを伝えて受領を拒否する方法、一旦受け取り、開封せずその上からもう一度包みをかけ、受け取れない理由を書いた手紙を添えて返送する方法などがあります。今回だけは受け取ると判断した場合には、礼状を出す際などに、事情を伝えていなかったことを詫びましょう。


お歳暮は気持ちを表すもの。ちょっとした不注意で失敗しないよう気をつけたいものですね。

※こちらの関連記事もお役立てください。
お歳暮の由来は?時期とマナーのいろは
お歳暮をもらったときのマナー、お返しはどうする?
お歳暮の現代事情~相手、予算、品物ランキング
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