パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

ヴィエノワズリー専門店リチュエル【自由が丘】(3ページ目)

ヴィエノワズリー専門店「リチュエル パー クリストフ・ヴァスール(RITUEL par Christophe Vasseur)」が2015年8月21日(金)、自由が丘にオープン。速報をお伝えします。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

失われていく食文化、フランスの知的財産を守りたい

サクリスタンとニフレットはパイ生地

サクリスタンとニフレットはパイ生地

「パリですらヴィエノワズリーを粉から手作りしているところは非常に少なくて、全体の15%ほどです。他は冷凍生地など工場で大量につくられたものを焼いて売っている。フランスの食文化を象徴する食べもののひとつなのに残念だよね。フランスではもう30年もまえから伝統的なクロワッサンを教える学校が存在していないんだ。だからぼくは書籍や引退した職人から製法を学びました。小さな店かもしれないけれど、失われていく食文化、フランスの知的財産を守りたいと思っています。そして日本では、日本人が忘れてしまった古代種の農作物など、思い起こさせてあげられたらいいよね。そういうのがリチュエルの目指しているところです」。クリストフさんは言います。
創造性の象徴、エスカルゴ

創造性の象徴、エスカルゴ

リチュエルへの想い

イラストは西脇三重さん。手土産にも洒落たデザイン

イラストは西脇三重さん。手土産にも洒落たデザイン

最後に、店名の由来について、クリストフさんはこんなふうに話してくれました。
「リチュエルはフランス語で習慣や儀式を意味します。人は誰でも、心地よくなれる自分の習慣をもっていて、それは週に一度は友だちと気に入ったカフェでお茶をのむとか、毎日この道を通って帰るとか、些細なことであっても、少しだけ非日常を味わえる儀式でもある。忙しい日常から束の間離れて、気分転換できるような心地よい場所になりたい、という願いを込めています」。
クリストフ・ヴァスールさん

クリストフ・ヴァスールさん

【2015.11追記】
リチュエルは2015年11月、青山にフラッグシップショップをオープンしました。
ヴィエノワズリー専門店リチュエル、青山にオープン!

リチュエル

リチュエル

リチュエル パー クリストフ・ヴァスール
自由が丘店
(RITUEL par Christophe Vasseur)
2016年9月25日閉店

【外部サイト】
クリストフ・ヴァスールさんインタビュー
デュ・パン・エ・デジデのクリストフさんが友達と食べたかったパン
【関連記事】
ヴィエノワズリー専門店リチュエル、青山にオープン!
パリの名店「デュ・パン・エ・デジデ」が日本初上陸!

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます